SNSの大手LINE株式会社の子会社であるLVC株式会社は、9月26日に仮想通貨取引サービス「BITMAX」のiOS版を配信開始しました。SNSツールでおなじみのグループが仮想通貨業界に乗り出したことで、多くの新規参入者が見込まれます。
BITMAXサービス開始の詳細と、仮想通貨業界に対し期待される効果を解説します。
要点
LINEの子会社が仮想通貨取引サービスの提供を開始。「BITMAX」と銘打たれた取引サービスの内容や期待される効果を解説します。
BITMAXの詳細
BITMAXはLVC株式会社が9月26日に提供開始した仮想通貨取引サービスです。LVC株式会社はコミュニケーションツールの大手であるLINE株式会社の子会社で、仮想通貨およびブロックチェーンビジネスを担っています。
BITMAXはスマートフォン専用の取引サービスという近年では珍しい形態です。Android版では9月17日にサービス開始しており、9月26日にiOS版が配信開始されたことから、あらゆるスマートフォンユーザーがアクセスできるようになりました。
LINEアプリにアクセスすると、メニューより「LINEウォレット」を選ぶことで、BITMAXにアクセスできます。
取扱仮想通貨はビットコイン、イーサリアム、リップル、ビットコインキャッシュ、ライトコインの5種類で、投資リスク軽減の戦略のひとつとされる分散投資も実践できます。
LINEグループでは、2018年7月16日に別サービスである「BITBOX」と呼ばれる仮想通貨取引所も配信開始しています。
日本語非対応ではあるものの、30種類の仮想通貨を交換できる取引所として運営されています。
LVC株式会社が金融庁より正式な仮想通貨交換業者と認定されていることから、BITMAXは信頼しやすい公式取引所としてスタートを切っています。
BITMAX開始が仮想通貨業界にもたらすメリット
BITMAXの運営開始で仮想通貨業界に2つのポジティブな効果がもたらされるでしょう。LINEユーザーの仮想通貨に対する認知度アップと、スマートフォン専用取引所としての利便性からくる仮想通貨市場の活性化です。
LINEユーザーが仮想通貨を利用しやすくなる
BITMAX開始により、LINEユーザーから仮想通貨参入者が増えることが期待されます。
BITMAXはLINEアプリ内に作られた仮想通貨取引サービスです。同アプリにアクセスし、「LINEウォレット」のボタンを押せば、BITMAXに行けます。
LINEユーザーが友人などと会話するついでに、BITMAXで仮想通貨の取引ができます。
ほかにもLINEには既出のサービスが多くあります。カメラアプリの「LINE camera」、アバターサービスの「LINE PLAY」、ニュース配信の「LINE NEWS」、モバイル決済の「LINE Pay」など、20を超えるサービスが展開されています。
ここにBITMAXが加われば、ほかのサービスを楽しんだついでに仮想通貨を売買できます。
LINEは国内だけでも月間8100万人以上が利用する大規模サービスです。仮想通貨サービスが加わることで、LINEを通して仮想通貨の理解度が高まっていくでしょう。
BITMAX登場で仮想通貨業界が活性化する
BITMAXのスマートフォン専用ならではの利便性で、仮想通貨業界の活性化が期待されます。
今回の新しい取引所ができたことで、ユーザーはスマートフォンさえあれば場所を選ばずBITMAXにアクセスできます。
パソコンは大きさや配線などの都合で、外に持っていけないことも多いでしょう。しかしスマートフォンなら仕事や旅行先でも手軽に仮想通貨を取引できます。
LINEでは「LINE Pay」をはじめ、お金を扱うサービスも含まれています。仮想通貨を売って得たお金を「LINE Pay」に活用するなど、BITMAXはほかのLINEサービスとのリンクも期待されます。
何よりもLINEというひとつの場所のなかで、ほかのサービスとともに仮想通貨を楽しめるのが大きいでしょう。
LINEユーザーが気軽に仮想通貨を利用できれば、仮想通貨取引に対する抵抗も小さくなり、業界活性化のきっかけになると考えられます。
まとめ
9月26日にiOS版がスタートしたことにより、スマートフォン専用の仮想通貨取引所であるBITMAXの活動が本格化しました。
スマートフォン専用ならではの利便性で、LINEユーザーを中心に多くの新しい仮想通貨投資者の参入が期待されます。
現在LINEを利用している人も、今回のニュースを機に仮想通貨に興味を持ってはいかがでしょうか。