ビットコイン(BTC)は3月11日に過去最高値を更新する値動きとなり、高値を670万円台まで上昇させました。
しかし高値更新に至るものの、上値は重く勢いのある上昇チャートを作ることが出来ていません。
上値が重い展開となっているビットコイン(BTC)は、今後どのような値動きになるのでしょうか?
ビットコイン(BTC)のチャートを分析していきます。
ビットコイン(BTC)は最高値更新も上値は重い
BTC/JPYの日足チャートを分析していきます。
3月11日に過去最高値を更新したビットコイン(BTC)は、その後670万円台まで上値を伸ばしています。
しかし上値更新後のビットコイン(BTC)でしたが、大幅な上昇には至らず、
3月17日までに反落の値動きも確認されている状況です。
そもそも2月22日以降のビットコイン(BTC)チャートではMACDにてダイバージェンスが発生しており、
これまで形成されてきた上昇トレンドの終了を示すサインが出現しています。
上昇への動きに不安感が高まるビットコインにとって、2月22日からの反落は、
押し目買いのチャンスとなったものの、すぐに買い注文を手放す投資家も多くいると考えます。
MACDでのダイバージェンス、大幅な反落後の値動きによる早期の利確の動きから、
ビットコイン(BTC)の上値は重い展開になっていると考えられるでしょう。
ビットコイン(BTC)はレンジ相場へ移行する可能性が高い
次にBTC/JPYの4時間足チャートを分析していきます。
3月14日以降の反落の値動きは既に前回の高値である615万円台を下回る展開となっており、
ダウ理論から考えると、既に上昇トレンドは否定されたことになります。
ここで注意したい点は、ダウ理論からもMACDからも上昇トレンドが否定されただけであり、
今後下降チャートが形成されると直結するということではないということです。
ビットコイン(BTC)はこれまで長期的な強気相場目線が継続しており、2月22日の反落と、
その後の上値の伸びにくさのみでは長期的な下降チャートが形成されるとはいえません。
ビットコイン(BTC)は、上昇トレンドを一時終了し、今後の方向感を定めるレンジ相場を、
形成する可能性があります。
ビットコイン(BTC)は今後、どのような値動きとなる?
上昇トレンドが一時終了した可能性のあるビットコインは、
上述でもご説明したように、一度レンジ相場を形成する可能性があります。
仮に今後更に上値を更新する展開となった場合も、上昇は限定的となりやすいでしょう。
特にビットコイン(BTC)のこれまでの相場では20日EMA近辺でレンジ相場を形成後、
次の相場へ移行する傾向がこれまで確認されています。
過去の値動きでは、1月10日に430万円台から300万円台までの大幅な下落を形成時、
ビットコイン(BTC)は20日EMA近辺で揉み合いの値動きを形成しています。
その際はディセンディングトライアングルを形成しながらも、
短期下降トレンドラインを一時上抜けしたことがきっかけになり、
その後上昇チャートを形成しています。
また2月22日からの直近の大幅下落時も、20日移動平均線周囲での
レンジ相場が形成されました。
今回も20日EMAが推移している575万円台近辺までの下落は意識する必要があります。
レンジ相場形成後の値動きは上昇チャートを形成するのか、下降チャートを形成するのか、
それはレンジ相場内のチャートの形によって変化することになります。
まずは、最高値更新したビットコイン(BTC)は、MACDと直近の大幅な下落により、
上値は今後の伸び悩む展開となりやすいこと。
逆に下値に関しては20日EMAが推移する575万円台近辺まではこのまま下落する可能性が高く、
レンジ相場の形に注目することが大事となってくるでしょう。