日本時間の6月16日深夜に、アメリカではFOMC(連邦公開市場委員会)が開かれます。
そこで次回の政策金利の発表が見込まれる状況です。
アメリカではここ最近金利が上昇しており、消費者心理にネガティブな影響を与えています。
ここで政策金利が決まったとき、仮想通貨市場への影響が気になるでしょう。
また直後に予定されているFRB(連邦準備制度理事会)のジェローム・パウエル議長の定例会見にも注目です。
次回の経済指標イベントで注意すべき点をまとめました。
要点
FOMCの結果予測について
6月16日にはアメリカでFOMCが開かれ、政策金利上昇が決まる見通しです。
DMMビットコインによると、予想政策金利は1.25%~1.5%と予想されます。
最近の政策金利の上昇には、2020年に起きた新型コロナウイルス感染拡大による行動制限の緩和が関わっているでしょう。
世界的に行動制限が敷かれたことで、経済が停滞しました。
しかし最近は緩和により、実体経済が回復してきています。
一方でサプライチェーンの供給が需要拡大に追いつけなくなり、物価上昇などにつながる状況です。
アメリカはこのような問題をコントロールするため、段階的な金利上昇に出ているのでしょう。
以上から今回のFOMCでも、政策金利上昇という結論が出そうです。
仮想通貨市場への影響は?
仮想通貨市場への影響には、2つのシナリオがあります。
金利上昇による価格下落と、それまでの下落トレンドの反動からくる上昇です。
下落シナリオは、金利上昇が消費者心理をネガティブにさせる現象が関係するでしょう。
金利が上がれば、消費が落ち込みやすいとされます。
たとえば企業が設備投資のような活動費のため、お金を借りるとしましょう。
借金を返すときは利息もセットで借主に払わなければいけません。
金利上昇は利息の高額化にもつながるため、企業は設備投資へ後ろ向きになるでしょう。
これが消費の落ち込みの典型例です。
仮想通貨市場も、金利上昇によって投資したがる人が減り、価格下落が予測されます。
一方で価格上昇の可能性も考える必要があります。
最近の仮想通貨市場は幾度もの暴落で安くなっているからです。
金利上昇に乗じた反発があるかもしれません。
たとえばGMO販売所におけるビットコインの日足チャートから、3月分を見てみましょう。
3月15日~16日にもFOMCがあり、当時3年3カ月ぶりの政策金利引き上げがありました。
しかしビットコインの3月は、全体を通して上昇トレンドが続いています。
政策金利の上昇があっても、価格は上がり続けたのです。
もともと政策金利の上昇はある程度予想されているため、目先のリスクを織り込んだ買い注文殺到の可能性も見ておきましょう。
FOMCと仮想通貨の関係について、以下の口コミも寄せられています。
政策金利発表直後のパウエル議長の発言にも注目
政策金利発表後は、FRBのパウエル議長の定例会見も実施されます。
こちらの発言も各社が報じるでしょう。
以上から議長の発言を見て、売買を判断する投資者も続出しそうです。
仮想通貨に限らず株式やFXなどの投資市場では、要人発言が影響を与えることがあります。
以上から政策金利だけでなくパウエル議長の発言まで確かめてから、売買を判断した方がよさそうです。
まとめ
6月16日のFOMCやパウエル議長の定例会見は、仮想通貨市場に大きな影響を与えるかもしれません。
金利上昇による下落リスクが想定されます。
一方でもとからそうしたリスクが予想されていて、それまでの仮想通貨相場が全体的に安くなっていることから、逆に買い心理が強まる可能性も考えてください。
いずれにしても16日は、経済的なイベントが市場価格に影響を与えるでしょう。