9月24日の暴落以来、下げ止まりが見られないビットコイン。
しかし2日後、アメリカ大手ファンドであるモルガンクリーク・ キャピタル・マネジメントのCEO、マーク・ユスコ氏がCNBCの番組に出演し、ビットコインを「買いだね」とコメントし話題になっています。
今のビットコインは本当に買いに値するのか、ユスコ氏の発言やビットコインの近況、将来性などの観点から考察します。
要点
米モルガンクリーク・キャピタル・マネジメントCEOが暴落中のビットコインを「買い」と発言。信用に値するのかをビットコインの現況や将来性とともに分析します。
目次
ビットコインは下落中の今こそ「買い」か
9月26日、アメリカ金融界の大手であるモルガンクリーク・キャピタル・マネジメントの代表を務めるマーク・ユスコ氏がCNBCの番組に出演しました。
暴落が決定的となった24日の最安値は85万1000円で、米ドル換算で8000ドルを下回っていました。これを受けユスコ氏はビットコインの価格下落に関する質問を受け、”Buy it.”(買いだね)と即答しました。
同氏は発言の根拠として日々の価格変動を気にする必要はなく利用基盤が2009年以来大きくなり続けているからとしています。
ユスコ氏は2019年7月にもビットコインは3万ドル(約320万円)に到達すると予測しています。
Bitcoin bull @MarkYusko says the cryptocurrency could hit $30,000 before the next major pullback pic.twitter.com/JHPY4cc59x
— CNBC's Fast Money (@CNBCFastMoney) July 8, 2019
これまでビットコインが記録した最高値は237万8320円です。
世間に対するビットコインの理解度は高まっているので将来性は変わらず高いことを示唆しているのでしょう。
ビットコインは暴落を乗り越え、再び成長する
投資分野としての仮想通貨の性質や将来性を考えると、ユスコ氏の発言の通り、ビットコインは暴落後も利益を狙える可能性があります。根拠として3つをピックアップしました。
理由1: 安くなったことで買いやすくなったから
1つ目の根拠は単純に暴落後の方が、限られた予算でまとまった数量を買いやすいことです。
現在ビットコインは下落トレンドに入っていますが、この終わり頃をテクニカル分析などで見極めて購入すると、次の上昇トレンドに乗って利益を狙えるでしょう。
また、暴落を待ち伏せていた大口投資家が安く買い叩くことで、再び価格上昇する可能性もあります。
暴落後に仮想通貨業界に参入した人にとっても、思いがけずビットコインを安く買える恩恵にあやかれるでしょう。
理由2: ビットコインの用途は今も拡大中だから
ビットコインは価格変動に関わらず現在も世界的に用途が拡大しています。たとえば日本ではbitFlyerが8月20日にTポイントでビットコインを買えるサービスを開始しています。
海外でも9月23日に開始したBakktによるビットコイン先物取引もまだまだ始まったばかりで様子見でしょう。
ネットショップや店舗で仮想通貨は決済できるだけでなく、オランダの「スポーツベットアイオー」のようにビットコインを使ったカジノサイトも展開されています。
このように現在もビットコインの用途は拡大中で利便性を増している最中です。
ビットコインの将来性が高いから
ビットコインは従来の国際送金よりもスピードが速く約10分で完了するとされます。仮想通貨による国際送金が世界中の金融機関で常識になれば、1日の送金回数も増えて経済発展に貢献するでしょう。
ビットコインの将来性を決めるポイントに、データ処理能力を意味するスケーラビリティ改善のカギとされるライトニングネットワークが挙げられます。
Decryptoの9月26日記事によると、ライトニングネットワークのノード数が1万を超えました。ネットワークの利用者数が増え続けていることを意味します。
ライトニングネットワークがビットコインに実装される期待感はますます高まっていることがうかがえ、このこともビットコインの高い将来性に一役買っている印象です。
まとめ
モルガンクリーク・ キャピタル・マネジメントのCEO、マーク・ユスコ氏は、ビットコインに関して暴落中でも買いという見方を示しました。
暴落後に安く買い高く売る戦略を実践すれば、ユスコ氏の言葉通りにビットコインで利益を狙える可能性はあります。
現在ビットコインは使用可能範囲を世界的にどんどん広めており、ライトニングネットワークなどの関係性から将来性も高いとされます。
目先の価格暴落や急騰に一喜一憂せず、ビットコインを持ち続けたまま今後の動向を見守ることも考えられます。