これはETFの一種で、証券市場で購入した場合、そのお金はプロのファンドマネージャーに預けられます。
ファンドマネージャーは顧客から預かった総額を使い、仮想通貨に投資する仕組みです。
ビットコインやイーサリアムの投資信託が国内にもできたことで、仮想通貨投資のパターンが増えました。
その詳細を解説します。
要点
SBI証券の仮想通貨ファンドとは?
SBI証券から国内初の仮想通貨ファンドが生まれたことが話題です。
同社のプレスリリースでは「暗号資産ファンド」と呼ばれています。
これはプロが投資者から預かったお金を使い、仮想通貨に投資する仕組みです。
投資の結果利益が生まれれば、ファンドの購入者に配当として還元されます。
しかし損失にいたれば配当や売却額が少なくなるので注意が必要です。
それでも仮想通貨への投資方法が増えたことは、国内の金融業界において歓迎すべきでしょう。
仮想通貨や投資の知識がなくても、ファンドマネージャーのおかげで利益を生み出せる可能性があります。
これから仮想通貨ファンドのために、SBI証券へ口座を開くのも選択肢です。
SBI証券はプレスリリースにおいて、投資対象となる仮想通貨や運用方針を公開しています。
投資対象は以下の7種類です。
・イーサリアム
・XRP(リップル)
・ビットコインキャッシュ
・ライトコイン
・チェーンリンク
・ポルカドット
ビットコイン、イーサリアムといった主要な通貨だけでなく、チェーンリンクやポルカドットといった近年注目の種類も組み入れられています。
1種類あたりの投資比率は20%が上限ですが、具体的な配分は非公表です。
SBI証券は時価総額比率に合わせて投資配分を進めると発表しているため、市況次第で割合が変わっていくのでしょう。
いずれにしても仮想通貨ファンドをきっかけに、チャートを見るくせをつけたり、さまざまな種類の特徴を学んだりするとよさそうです。
SBI証券の仮想通貨ファンドでは、運用期間を1年としています。
さらにリスクマネジメントのために、ファンド内での買い増しや売却の各プロセスは3カ月かけるとのことです。
たとえば1年のうち最初の3カ月をかけて、必要分の3分の1ずつ購入します。
10カ月目~12カ月目において、3分の1ずつ売却し、最終的な利益を出す形です。
分散投資だけでなく購入や売却のタイミングでもリスクマネジメントをするのが、SBI証券の仮想通貨ファンドの特徴です。
徹底したリスク対策で損失を抑えながら利益を高める狙いなので、海外のビットコインETFなどより信頼性は高いと思われます。
仮想通貨ファンドのメリット
仮想通貨ファンドのメリットは主に以下の2つです。
・分散投資が可能
実際に投資をするのはプロのファンドマネージャーで、投資者は仮想通貨ファンド購入により、そのお金を預けるだけでよいのです。
投資知識がなくてもファンドマネージャーの成功で配当が大きくなり、利益が還元される可能性があります。
また仮想通貨ファンド自体が分散投資を前提としているので、リスクマネジメントがしやすいでしょう。
リスク管理にこだわるなら、分散投資ができるファンドがおすすめです。
以上から仮想通貨ファンドを通して、投資の視野を広げられるでしょう。
仮想通貨ファンドのデメリット
仮想通貨ファンドには以下のデメリットにも気をつけてください。
・手数料がかかる
仮想通貨は1日で10%以上も価格変動が起きるなど、相場が変わりやすいのが特徴です。
ファンド対象の通貨が暴落すれば、投資者の損益にも影響が出ます。
また仮想通貨ファンドは現物取引と違って手数料がかかるのも難点です。
プロにまかせるぶん、楽にも感じられますが、利益から手数料が引かれる点に注意してください。
このように現物取引とは違ったデメリットが、仮想通貨ファンドにはあります。
まとめ
SBI証券の発表により、国内でも仮想通貨ファンドが買えるようになりました。
プロのファンドマネージャーに投資をまかせるので、ある程度のリスク管理が可能です。
投資結果に応じて利益がもらえる点が魅力ですが、手数料や価格変動に注意しましょう。
それでも仮想通貨ファンドには、現物取引とは違った魅力があります。
今回のプレスリリースをきっかけに、SBI証券に登録してみませんか。