要点
・2008年9月にアメリカの大手証券会社リーマン・ブラザーズ(Lehman Brothers)が経営破たん金したことをきっかけに起こった融危機に似たコロナウイルスのパンデミックは、人々に新たな価値を探すように促していると同氏は述べています。
・既存の法定通貨の様な中央集権的通貨制度は、資金配分を担当する少人数のグループにのみ良い結果をもたらすと付け加えています。
米下院議員が見た中央集権とは
(動画引用 Anthony Pompliano「Pomp Podcast #352: Congressman Tom Emmer on Bitcoin and Decentralization」
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アメリカのトム・エマー(Tom Emmer) 下院議員が中央集権的な金融システムは決して終わらないと語った事で高い関心が寄せられています。
アメリカ連邦議会議員トム・エマー氏が、モーガン・クリーク・デジタル共同創設者のアンソニー・ポンプリアーノ(Anthony Pompliano)氏主催のポンポッドキャスト(Pomp Podcast)で、ビットコインの分散型の性質が、従来の厳格に管理された法定通貨と比較して、その利点が際立っていると語りました。
エマー氏は、2008年の金融危機が世界を襲ったのと同じ頃、ビットコインがSatoshi Nakamoto氏によって考案されたと指摘。
これは、コロナウイルスのパンデミックによって拍車がかけられた今日の経済問題とは異なっており、過去と同様に人々は最終的に米ドルを切り下げる可能性のあるアメリカ政府の前例のない救済措置の中で、価値のある新しい行き場を探していると語っています。
さらに同氏は、私たちが危機から脱するとビットコインはなくなるわけではなく、むしろ強くなると述べています。
ツイッターアカウント乗っ取り事件を経て
最近発生したTwitter公認アカウントの乗っ取り事件を受け、アメリカ下院議員もビットコインを擁護する形でビットコインは問題ではないと述べています。
ポッドキャストの間、エマー氏は自分のスタンスを明かし、これはあくまでもツイッターの問題であり、ビットコインは失敗していませんと述べています。
Twitter社のセキュリティは十分ではなかったために犯らはハッキングをしたと、持論を展開しており、集中管理を好まない理由がここにあると説明しました。
エマー氏はいくつかの例えを挙げ、COVID-19が中国の武漢で拡大し始めた時、政府はロックダウンを決行し、武漢から別の都市にすら行けませんでした。
政府がもし、食べ物を取りに行くために市民を解放しなければ、食料すら取りに行くこともできませんでした。
だから、私は集中管理が嫌いだと述べています。
さらに同氏は、FacebookによるLibraプロジェクトが最初に発表された際にも、素晴らしいコンセプト、とは思ったものの、誰かがコントロールしなければならないシステムだったと残念そうに述べました。
エマー氏はある本の一部を引用し、中央集権システムでは常にお金の配分を決定する人物またはグループが必要だと指摘し、それは決して良いことではないと指摘しています。
そのグループのメンバーであるか、実行者であればかなりうまくいくが、もしもグループに属していない場合や割り当てについて決定を下すのがあなたではない場合、一方通行に終わるだけで、それがどこで試されても、決して良いものではないとエマー氏は語っています。
最後に同氏は、政府の役わりがあるとは思えず、台無しにしたくはありません。
仮想通貨領域であるビットコインの分散型システムが現代通貨システムの「次の段階」になるかもしれないと指摘しました。