今月上旬頃にビットコインのトランザクションが5億を突破していたことが判明しました。
2017年時点では2.5憶トランザクションだった為、たった2年強で2倍になったことになります。
トランザクションはいわば、通貨が送金された回数を示すものなので、仮想通貨バブルが崩壊してからも仮想通貨の利用は活発になっていると言えるでしょう。
ビットコインが5億トランザクションを突破
ビットコインのデータを収集しているsatoshi.infoによると、今月5日頃にトランザクション数が5億を突破していたことが分かりました。
satoshi.infoの最古のデータを参考にすると、2017年9月時点で約2.51憶のトランザクション数だった為、たった2年強で2倍になったことになります。
つまり、ビットコインの誕生~2017年9月までに行われた送金数と、2017年9月~現在までに行われた送金数はほぼ同等という意味を示します。
そして、グラフを見て頂くと分かる通り、仮想通貨バブル崩壊以降もグラフは順調に伸びていっています。
現在も1日約40万程度トランザクション数が増えていっているので、このペースを維持できれば3年半後には今の2倍である10億トランザクションに到達するでしょう。
最近は仮想通貨の過疎化が進んでいると言われていますが、データで分析してみると着実に利用量が増えているのが分かります。
半減期後に送金詰まりの懸念も?
2020年の5月頃にビットコインの半減期が来ると予想されています。
半減期が来るとマイナーの報酬が半分になってしまう為、採算の取れないマイナーは撤退していくことになってしまいます。
もしこのままビットコインの価格が伸びないまま半減期を迎えてしまえば、今よりもマイナーが減ることは間違いないでしょう。
一方で、一日の送金量は増えていくとなると、マイナー不足で送金詰まりが起こることが懸念されます。
ビットコインは早ければ数分程度で送金できますが、送金が詰まっている場合は数十分~数時間以上かかることもあります。
これはビットコイン保有者にとっては、結構厄介なことになるかもしれません。
とは言え、トランザクションが増えることは、ビットコイン利用者が増加していることを意味しますので、総合的に見ればプラスでしょう。
デジタルゴールドも、結局は保有者が増えないと価値はあがりません。
需要があってこそ、資産としての価値がつくので今後もトランザクション数が増えることに期待しておきましょう。
今後のビットコインはどうなるか
2017年末の全盛期と比べると市場に落ち着きが見られ、仮想通貨ユーザーも減ったように感じられます。
しかし今回の分析の結果、少なくともビットコインの需要は減っていないことが分かりました。
むしろ、2017年以前と比べると相当ユーザーが増えていることになります。
つまり、価格の面では大幅に下落が続いていても、ビットコインは使われ続けることを意味します。
あとは、今回の半減期でビットコインがどう動くかが肝になるでしょう。
もし今回の半減期でビットコインが暴騰するようであれば、マイナーの採算問題も解決するので送金への影響も出ません。
そうなると、よりナカモトサトシが理想としていたビットコインに近づくことになるので、デジタルゴールドとして投資家から更に注目を浴びるはずです。
支払い手段としても浸透しつつあるビットコイン
また、支払い手段としてもビットコインは着実に浸透してきています。
海外のネット通販や、月額制会員サイトではビットコイン支払いを導入しているところが非常に増えてきました。
まだまだPaypalの1強ではありますが、ビットコインの普及が進めば追い抜くことだって考えられます。
支払い手段としてのビットコインの価値は、これから伸びていく一方なのは間違いないので、価格への影響も期待できるでしょう。