2023年10月31日は、サトシ・ナカモト氏がビットコインのホワイトペーパーを公開してから15周年です。
ビットコインは2008年に公開され、15周年の時点では1BTC500万円を超える価格で取引されています。
仮想通貨としての成り立ちや、これまでの歩みを見ていきましょう。
要点
ビットコインの成り立ち
サトシ・ナカモト氏は2008年10月31日に、ビットコインのホワイトペーパーを公開しました。
暗号学者のメーリングリストで、ホワイトペーパーを共有しています。
そこでナカモト氏は「ビットコイン:P2P電子キャッシュシステム」という文書を明かしました。
文書内でビットコインは、P2P取引可能な分散型システムとして提案されています。
P2P取引は、仲介者なしでの個人間取引という意味です。
分散型システムでは中央集権組織が存在せず、複数のコンピューターからプラットフォームを管理できます。
近年は多くの仮想通貨が、ブロックチェーンと呼ばれる分散型システムを使い、個人間取引が可能です。
ビットコインは、仮想通貨の原点として2008年に生まれました。
サトシ・ナカモト氏の手で作られ、仮想通貨の歴史を始めています。
2023年時点も仮想通貨の元祖として、市場をリードする状況です。
ビットコインのホワイトペーパー公開15周年について、X(旧Twitter)では以下の口コミがありました。
ビットコインの15周年までの歩み
ビットコインの15周年の間には、さまざまな出来事がありました。
2009年に運用が開始され、翌年に初めて価値がつき、新しい投資分野としてスタートを切っています。
最初の取引は、米フロリダ州のプログラマーがピザ2枚を1万BTCで買った件とされます。
当時は運用開始から間もないため、1BTCあたりの価値は限定的だったでしょう。
2014年には日本のビットコイン取引所だったマウントゴックスがハッキングされてしまい、望まれない形で仮想通貨が世に知られました。
同取引所からはビットコインが、当時のレートで約470億円分流出したとされます。
事件の影響でマウントゴックスは営業停止を余儀なくされました。
当時のハッキングは、デジタル通貨や関連システムのリスクを明らかにしています。
2017年にはハードフォークで派生銘柄のビットコインキャッシュが生まれました。
また同年末には、1BTC200万円超を記録し、仮想通貨ブームへつながっています。
ここからイーサリアムやリップルなど、ほかの仮想通貨も注目されるようになりました。
しかし2018年のビットコインは、初頭に起きたコインチェックのハッキング事件の影響で、大きく価値を下げています。
一方で同年には、取引速度向上を目的として、ライトニングネットワークが立ち上がりました。
2021年11月8日に、ビットコインは市場最高値の約776万円を記録しています。
2022年には世界経済のインフレ化により価格を落としました。
それでも2023年10月31日時点では、1BTC500万円以上で取引されています。
このようにビットコインは、15周年を迎えるまで波乱万丈でした。
新しい投資分野として注目される一方、通貨だけでなく取引所のセキュリティが課題です。
それでもビットコインは仮想通貨市場をリードし続け、2023年も高額取引が繰り返されています。
今後いかなる歴史を作るのでしょうか。
まとめ
ビットコインは2023年10月31日に、ホワイトペーパー公開から15周年を迎えました。
サトシ・ナカモト氏により生み出され、近年は世界中で取引や決済に使われています。
取引所のハッキングなどネガティブな歴史もありますが、最近は新しい投資分野として活躍中です。
ビットコインの活躍で、ブロックチェーンやP2P取引も世に知られました。
以上からビットコインは、今後も仮想通貨市場をリードし続けるでしょう。
今後もシステムの革命によって、我々の生活を変えるかもしれません。