対話型AI「ChatGPT」が話題の一方、仮想通貨業界ではそれに関連した問題もあります。
フェイクChatGPTトークンを発行し、不正利益を目指す人物がいるのです。
このような仮想通貨は、実際のChatGPTとは関係ありません。
流通させると、詐欺に問われることもあります。
フェイクChatGPTの実態をまとめました。
この仮想通貨は不健全な可能性があるので、手を出さないように注意です。
要点
ChatGPTとは?
ChatGPTとは、OpenAIによるチャットボットです。
ユーザーとの対話能力に優れており、特定知識に関するアドバイスや、コードの提示などもできます。
人々のあらゆる疑問に答えてくれるのがChatGPTです。
ユーザーはChatGPTを無料で使えます。
上級プラン「ChatGPT Plus」は月間20ドルで、さらに優れた機能を利用可能です。
このようなしくみから、手軽に疑問を解決できます。
ChatGPTは、AIの理想に近いといえます。
そのためIT業界全体で話題です。
フェイクChatGPTトークンの手口とは?
近年はフェイクChatGPTトークンが仮想通貨業界で問題です。
その実態はChatGPTの名前を使っているだけで、直接的な関連性がありません。
つまり悪質な意図で作られたトークンです。
Coindeskによると、ここ数週間で数百個のフェイクChatGPTトークンが確認されました。
その多くが、人気ブロックチェーンで作られたものです。
BNBチェーン、イーサリアム、ソラナなどそうそうたる名前が見られます。
これらで簡単にシステムを作れるぶん、フェイクChatGPTのような不健全なものも作りやすくなったのでしょう。
またブロックチェーンセキュリティを手がけるPeckShieldは、フェイクChatGPTの注意喚起をしています。
訳:#PeckShieldAlert 弊社は最新の #BingChatGPT トークン数十個を検知、うち3つはハニーポットと思われ、2つは高い売上税をもちます。該当のうち2つはすでに99%以上暴落しています。Deployer 0xb583はすでに価格操作スキームで数十トークンを作っています。
ここからフェイクChatGPTの手口がわかるでしょう。
有名システムの名前を使った仮想通貨を作り、ユーザーをおびき寄せています。
購入件数増加で、仮想通貨の価格はある程度上がります。
そこで発行者自身が保有中の通貨を大量に手放し、価格を暴落させるのです。
ユーザーに対し、仮想通貨で意図的に損失を負わせつつ、自分だけが大儲けします。
こうなるとユーザーは納得できないでしょう。
またハニーポットは、不健全なスマートコントラクトの一種です。
ユーザーをだまして資産を盗むやり方を示します。
スマートコントラクトの利用には一定の手数料がかかりますが、ハニーポットでは発行者が意図的に高くつけるのです。
無駄につり上げた手数料で、発行者が大量の利益を取ります。
フェイクChatGPTには、発行者の悪質性がうかがえます。
仮に利用中の取引所に上場されても、手を出すべきではありません。
フェイクChatGPTに限らず、仮想通貨を買うなら公式情報やホワイトペーパーなどの確認が必要です。
日本では金融庁登録のホワイトリストがあり、ここにある仮想通貨は信頼できるとわかります。
信頼できるソースから情報を確かめ、投資すべきかを判断してください。
フェイクChatGPTについて、Twitterでは以下の口コミがありました。
まとめ
IT業界でChatGPTが話題になるなか、それに便乗した不健全な仮想通貨が見られます。
人気システムの名前を勝手に使った、フェイクChatGPTトークンに気をつけてください。
すでに価格操作の情報もあり、被害を受けたユーザーが想定されます。
世界中には多くの仮想通貨がありますが、そのなかには詐欺的なものもあります。
公式情報やホワイトペーパーなどを確かめ、仮想通貨の信頼性を見極めましょう。
いずれにしてもフェイクChatGPTは健全性が疑わしく、取引所で見ても手を出すべきではありません。