米大手決済会社のペイパル(PayPal)は7日のプレスリリースで、米ドルと連動するステーブルコインとして「ペイパルUSD(PYUSD)」の発行計画を明かしました。
法定通貨より決済や資金調達などが簡単になるとされます。
ペイパルは今回発表のステーブルコインについて、法定通貨とWeb3の架け橋にする考えです。
ペイパルUSDの詳細をまとめました。
要点
ペイパルUSDとは?
ペイパルUSDとは、米大手決済会社のペイパルが手がけるステーブルコインです。
米ドルに連動しており、従来の仮想通貨と比べて安定した相場を期待できます。
ペイパルUSDは、米国債による裏打ちも受ける見通しです。
大手企業が開発した信頼性から、需要が高まるでしょう。
以上からペイパルUSDは、今後の仮想通貨市場を盛り上げる可能性があります。
ペイパルUSDに期待される役目は、市場価値の上昇だけではありません。
個人間決済や資金調達、ほかの仮想通貨との相互利用などを期待されています。
法定通貨に劣らぬ利便性で、需要を喚起するのがペイパルの狙いです。
ペイパルUSDは大手企業が手がけるステーブルコインなので、信頼性が高いでしょう。
そのため米国内で需要が集まりそうです。
Twitterでは以下の口コミがありました。
ペイパルUSDのメリット・デメリット
ペイパルUSDには期待されるメリットと、注意すべきデメリットがあります。
メリットはステーブルコインとしての信頼性です。
米ドルだけでなく米国債とも連動するため、相場が安定しやすいといえます。
世界的な企業が手がけるため、安心して注文できるでしょう。
一方でデメリットは、将来性に関するリスクです。
世界的に仮想通貨規制が進むなか、米国ではまだ規制の不透明性が残ります。
たとえば新たな規制の結果、ペイパルUSDの取引に制限がかかれば、プロジェクトが失敗に終わるかもしれません。
また記事投稿時点では、米国内でしか利用できない見通しです。
ペイパルUSDは個人間送金アプリ「ベンモ」を通す形で、同国でしか使えません。
ほかの国の在住者が入手できないと、長期的に需要が限られます。
以上からペイパルUSDは信頼性が高いように思われますが、課題も残る状況です。
ペイパルの参入で仮想通貨市場はどうなる?
ペイパルの参入は、仮想通貨市場を明るくしそうです。
同社からペイパルUSDが発表された7日から8日にかけて、ビットコインの市場が大きく価格を伸ばしました。
GMOコイン販売所の日足チャートを見ましょう。
7日の始値は402万2607円でしたが、8日の終値は419万2622円まで上がりました。
この間の上昇率は約4.2%です。
ペイパルUSDに対する期待感から、仮想通貨への関心が世界的に高まったのでしょう。
以上からペイパルUSDが実際に上場されれば、各銘柄の価格を押し上げそうです。
ペイパルをきっかけにほかの大手企業が仮想通貨に参入すれば、市場が盛り上がるでしょう。
以上から今回のニュースは、業界のターニングポイントの可能性があります。
まとめ
米大手決済企業のペイパルは、ステーブルコイン「ペイパルUSD」の発行計画を明かしました。
個人間取引や決済、資金調達など、さまざまな場面での活用が期待されます。
ただしペイパルの拠点である米国内では、仮想通貨の規制が不透明です。
また記事投稿時点では、米国内でしか使えないため、今後は使用地域の拡大も課題といえます。
まだ取引所に上場していませんが、売買が始まれば仮想通貨市場によい影響を与えるでしょう。
ペイパルUSDの取引開始で、仮想通貨への世界的関心が高まるからです。
以上から新しいステーブルコインについて、今後の動向が注目されます。