最近、仮想通貨のワールドコイン(WLD)が話題です。
ChatGPT開発元であるOpenAIのCEOが携わっています。
話題性が大きいため、日本の取引所にも上場するかもしれません。
ワールドコインの特徴や近況を解説します。
要点
仮想通貨ワールドコインが話題に
近年の仮想通貨業界では、ワールドコインが話題です。
ユニバーサルベーシックインカムプロジェクトとして、ChatGPT開発企業であるOpenAIのサム・アルトマンCEOが携わっています。
24日にメインネットのローンチを迎えました。
権威のある人物が開発に携わっていることや、BinanceやBybitなど海外の有名取引所が上場させたことで話題です。
ワールドコインは、世界中の人々への配布を見据えて開発されており、実質的にベーシックインカムとしての役割を期待されています。
網膜スキャンで個人を認識させればユニークIDを完成させられ、ワールドコインを受け取れるしくみです。
これまでの仮想通貨とは違ったコンセプトも、ワールドコインの注目点です。
将来的には日本の取引所への上場も期待できるでしょう。
Twitterでは以下の口コミがありました。
ワールドコインの特徴3つ
ワールドコインには、以下の3つの特徴があります。
・網膜認証でIDを入手可能
・専用ウォレット「World App」も利用できる
OpenAIのサム・アルトマンCEOが立ち上げメンバーに入っているため、信頼性の高さがうかがえます。
同社はChatGPTでの実績もあるので、ワールドコインの発展にも期待できるでしょう。
ワールドコインは「World ID」という、網膜での身分証明によるIDが特徴です。
「オーブ」という専用機器により目の虹彩をデジタルコードとして記録し、ゼロ知識証明によってプライバシーを守りつつ、個人の識別をします。
ワールドコインは2023年5月8日に「World App」という専用ウォレットをリリースしました。
2023年7月26日時点では、ポリゴン上のネットワークでベータ版が利用できます。
しかし今後はイーサリアム上のネットワークでフルバージョンをリリース予定です。
ワールドコインだけでなくイーサリアム(ETH)やダイ(DAI)なども管理できます。
このようにワールドコインは信頼性が高く、専用ウォレットやシンプルな認証プロセスもメリットです。
ワールドコインの課題をイーサリアム共同創設者が指摘
イーサリアム共同創設者のヴィタリック・ブテリン氏は、24日に自身の公式サイトでワールドコインの課題を指摘しました。
同氏はプライバシーやセキュリティなどの観点から問題点を述べています。
たとえばプライバシーでは、何者かが他人の虹彩をオーブでスキャンして、World IDの保有をデータベースで確かめる可能性を挙げました。
つまり他人による不正アクセスのリスクを述べています。
セキュリティの面ではスマートフォンのハッキングによって、虹彩の情報が盗まれる可能性を語りました。
このような不正アクセス対策として、ゼロ知識証明によるプライバシー侵害対策を提案しています。
ゼロ知識証明とは、証明者が自身の主張を真実であることを、検証者への開示なしで証明するシステムです。
ワールドコインでもすでにゼロ知識証明が取り入れられていますが、この活用機会を柔軟化させるように、さらなるセキュリティ対策が必要かもしれません。
まとめ
OpenAIのCEOが手がける仮想通貨として、ワールドコインが話題です。
すでに海外では大手取引所で売買が始まりました。
一方でヴィタリック・ブテリン氏のように、安全面の問題への指摘もあります。
ワールドコインのシステム改善や、今後の動向に期待しましょう。