仮想通貨取引所のバイナンスは、19日に日本円を追加することを、公式Twitterを通して発表した。
要点
バイナンスが仮想通貨の購入サービスに日本円の追加
Buying #Crypto with $JPY is now available on https://t.co/QILSkzOI1K
➡️ https://t.co/0hQT5SdrBv pic.twitter.com/UKil53Pe71
— Binance (@binance) January 19, 2020
バイナンスの公式が日本円の追加を発表したツイートは現在削除されていますが、公式のホームページ上では、仮想通貨の購入サービスに日本円が追加されており、「JPY」のマークが表示されている。
現在日本円で購入できる仮想通貨は以下の4つで、6千円~2百万円までの間で購入することができます。
- ビットコイン(BTC)
- イーサリアム(ETH)
- リップル(XRP)
- バイナンスコイン(BNB)
今回のサービスは、海外の決済業者「シンプレックス(Simplex)」を通して行われるようで、VISA・MasterCardの2つのカードに対応しているようです。日本からもバイナンスにアクセスし、仮想通貨購入のページを見ることができるため、日本居住者向けのサービスと思われます。
バイナンスはタオタオと戦略的業務提携のための協議を開始したばかり
バイナンスは、16日に日本居住者向けのサービスを段階的に縮小していくことを発表していたが、Zホールディングとその傘下の仮想通貨取引所、タオタオと戦略的業務提携の協議に入ったアナウンスを17日に公表している。
その僅か2日後の19日に、仮想通貨の購入サービスを発表していることから、何か考えがあってこのタイミングで日本円の追加をした可能性もある。
但し、バイナンスの公式Twitterで公表した内容は現在削除されているため、もしかするとこの日本円での仮想通貨購入サービスも、近日中に消されてしまうかもしれません。
バイナンスを利用していた日本人ユーザーは、今後バイナンスのサービスが使えなくなってしまうのではと不安視していました。
しかし、日本企業との協議や今回の日本円の追加発表など、矢継ぎ早に話題を作っているため、本格的に日本市場に進出する前の準備が着実に行われている印象を受けます。
バイナンスは約2年越しの日本進出
バイナンスは、過去に日本でサービス展開を始める目的で、事業所を設立していたが、2018年3月に資金決済法が改正したことにより日本市場の撤退を余儀なくされていた。
その後バイナンスの言語欄には日本語が消え、証拠金取引や分散型取引所のアクセスも禁止するようになった。
Zホールディングスやタオタオとの戦略的提携が実現すれば、バイナンスの言語を日本語でもう一度使えるようになるかもしれない。
まとめ
日本の仮想通貨業界では、ラインや楽天、Zホールディングス参加のタオタオなど、大手が続々と参入してきています。現在22の会社が金融庁に登録され、仮想通貨交換業のライセンスを取得しており、日本市場の取り合いは熾烈を極めてきています。
ただでさえ熾烈な状況にある国内の仮想通貨取引所は、内心海外の大手仮想通貨取引所が日本市場に正式に進出してくることを快くは思っていないだろう。
しばらくは、バイナンスが日本市場に本格的に参入するかどうかに、大きな注目が集まってくることが予想されます。