人気仮想通貨取引所のbitFlyerが、ポイントカード事業大手のTポイントジャパンと提携を開始しました。8月20日より、bitFlyerにてビットコイン購入代金のTポイント決済が可能になります。
今回の業務提携の内容を踏まえ、ポイントカードの新しい使い道ができたことで、仮想通貨市場にどのような変化が起きるかを考察します。
要点
仮想通貨取引所bitFlyerは、ビットコイン購入の決済手段にTポイントを追加しました。新サービスの詳しい内容を解説し、市場にもたらす変化を考察します。
目次
Tポイントでビットコインを買えるときが来た
bitFlyerでは8月20日からビットコインを買うのに現金ではなくTポイントでの支払いが可能になりました。
これはポイントカード事業大手のTポイントジャパンとの業務提携から生まれた新サービスです。
Tポイントとは?
Tポイントとは、取扱対象店舗で商品を買ったりサービスを受けたりして支払った代金の一部をポイントとしてTカードに貯められるサービスです。
提携先は数多く、TSUTAYA、ファミリーマート、Airbnbなど、ジャンルを問わず数多くの店舗やサービスで利用できます。
貯めたTポイントは、対象店舗の購入代金の代わりに支払えます。これを使うことで代金を事実上安く済ませられるなどお得感を味わえます。
Tポイントでのビットコイン購入でできることは?
Tポイント100ptごとにビットコイン85円分を購入できます。またbitFlyerウォレットを提携先で使えば、500円分のビットコインに対し1ptのTポイントが返ってきます。
しかし仮想通貨の決済分をTポイントに換えられる対象店舗はヤマダ電機、ビックカメラ、湘南美容クリニックなど一部に限られますので注意しましょう。
日本円なら仮想通貨取引所に登録したら、まずは入金のために銀行を訪れるか、クイック入金を使う必要があります。
しかし銀行までわざわざ移動するのが面倒に感じる人もいるでしょう。入金が反映されるのにも時間がかかります。
一方、クイック入金は24時間365日いつでも入金できるシステムですが、その分まとまった手数料を取られるデメリットがあります。
Tポイントを仮想通貨取引所とリンクさせれば、日本円入金の手間をかけることなく取引に臨めます。
もちろんTポイントで購入したビットコインも価値が上がれば利益になります。Tポイントを投資に使えることは、仮想通貨とポイント両方の業界を大きく変えるでしょう。
Tポイントでビットコインを買えるbitFlyerが気になる方はこちら
Tポイントでのビットコイン購入スタートがもたらす変化とは?
bitFlyerによるTポイントとビットコインを結びつける新サービスは、仮想通貨市場に大きな変化をもたらすでしょう。
それまで仮想通貨に触れることがなかった人でも、Tポイントはたくさん持っている場合が多いと考えられます。Tポイントを保有する層を仮想通貨に結びつけることで、新しい客層を取り込めます。
まだまだ仮想通貨を知らない人は多いので、Tポイントとのリンクで仮想通貨に対する認知度も高まるでしょう。
bitFlyerは7月に新規登録再開済み
2019年7月3日にbitFlyerは金融庁からの業務改善命令が解除され、新規登録を再開しています。
bitFlyerは2018年6月から1年近くにわたり、新規口座開設不可などの制限を受けていました。
しかし業務改善の成功とTポイント導入をきっかけに、これまで登録できずに残念がっていた人も参入することが考えられます。
ビットコイン決済手段としてのTポイント導入は、bitFlyerにとって久々のポジティブな話題です。同取引所がどこまで信頼を回復できるかに注目しましょう。
まとめ
bitFlyerは8月20日に、ビットコインをTポイントで購入できる新サービスを開始しました。
ポイントカードの重鎮であるTポイントを仮想通貨とリンクさせることで、新規顧客を取り込む狙いが考えられます。
7月3日からbitFlyerは、それまで1年近く停止していた新規登録を再開しています。このニュースをきっかけにbitFlyerに大きな関心を持つユーザーも多いのではないでしょうか。
ポイントで仮想通貨を買えるという事実に、二つの業界における時代の変化が感じられます。