7月にハッキングを受け、一時活動停止に追い込まれていたビットポイントジャパンですが、12月25日から新規口座開設を再開しています。
これを機に、ビットポイントではリニューアルも行っています。
ハッキング発覚から対応までの経緯を説明し、ビットポイントが新たに取った対策などを解説します。
要点
12月25日にビットポイントジャパンで再び新規ユーザーの登録ができるようになりました。ハッキング発生からの経緯から活動再開、その間のリニューアルなどを解説します。
目次
ビットポイントジャパンで再び新規登録可能に
新規口座開設申込受付再開のお知らせ
詳しくはホームページ上でご確認ください。https://t.co/mf0ED1hK4o
— ビットポイント公式【仮想通貨交換所】 (@BITPointJP) December 26, 2019
ビットポイントジャパンでは12月25日より、新規ユーザーの受け入れを再開しています。
同取引所に興味があれば、これを機に利用を始めてみませんか。
7月11日にビットポイントのハッキング被害が判明
7月11日にビットポイントはハッキング被害を受け、仮想通貨業界を騒がせてしまいました。
きっかけは同日22時39分に発生したリップルの不正流出です。これにより送金エラーが発生し、運営側が異変に気づきました。
翌日2時にはリップル以外の仮想通貨も流出を受けたことが判明します。
この結果ビットポイントでは約35億円分の流出被害が起きました。そのうち約25億円はユーザーから預かった資産であり、残りはビットポイントの保有分とのことです。
当時の同取引所は、オンラインで仮想通貨を管理するデータファイルである「ホットウォレット」を使っており、それがハッカーの標的となったようです。
事件を受けビットポイントは7月12日をもって全サービスを一時停止しました。
16日には小田玄紀代表取締役社長が緊急記者会見を行うなど、さまざまな対応を行なっています。
ビットポイントのサービス再開の歩み
ビットポイントは8月から段階的にひとつずつサービスを再開させています。以下が再開の歩みです。
・8月9日: 仮想通貨証拠金取引サービス再開
・8月13日: 仮想通貨現物取引サービス再開
・9月30日: 仮想通貨送付サービス
・12月10日: 仮想通貨預入サービス
・12月25日: 新規口座開設再開
ビットポイントによると、安全が保証できるサービスから段階的に再始動させていました。
以上から全サービスを一気に稼働させるのではなく、ひとつずつを着実に動かし始めるスケジュールだったのでしょう。
今回の新規口座開設も、健全な業務に耐えうるとビットポイントが判断したうえでの再開です。
これにより、ビットポイントの全サービスが稼働状態となり、ハッキング前の活動に戻りました。
公式ロゴ変更、セキュリティ強化など運営に変化
今回の活動再開にあたり、ビットポイントでは公式ロゴ変更や運営体制強化など複数の変更点を明かしています。
ビットポイントの公式ロゴが変更
12月17日にビットポイントは公式ロゴ変更やホームページのリニューアルなど、イメージを変えています。
こちらがビットポイントの公式ホームページにあった新しいロゴです。
以前のえんじ色とオレンジで織りなしたものから、鳥のマークつきのさわやかな水色のロゴに変わっています。
ユーザーが抱えるハッキングのイメージを払拭するとともに、取引所として新しい道を進む決心の表れでしょうか。
セキュリティをはじめ運営体制にも変化
ビットポイントではセキュリティをはじめとした管理体制の強化を図っているとのことです。
同取引所はハッキング前もセキュリティレベルの高さに定評がありました。
突破を受けたことでセキュリティなどを見直し、以前よりも厳重な管理体制を敷いているのでしょう。
小田玄紀代表取締役社長の公式ブログによると、新しい仮想通貨の導入をはじめ、サービス内容の充足も予定しているそうです。
今後のビットポイントの動向に期待しましょう。
まとめ
12月25日にビットポイントは新規ユーザーの登録受け入れを再開し、7月に受けたハッキング前の活気を取り戻そうと歩みを進めています。
公式ホームページのリニューアルやセキュリティの見直しなど運営体制も変化しています。
新しく生まれ変わったビットポイントが今後どのような動きを見せるかに注目しましょう。