大手メッセージングサービスのLINEは、シンガポールを拠点に展開していたBITBOXを閉鎖し、新たにアメリカを拠点にした仮想通貨取引所、BITFRONTを展開することを発表しました。
要点
LINEがアメリカ拠点の仮想通貨取引所、BITFRONTを展開
今回発表されたBITFRONTは、LINEとその子会社のLVCによって発表され、アメリカで仮想通貨取引所を運営するのはLVC USAという子会社だと言う。
LINEはこれまでシンガポールを拠点とする仮想通貨取引所BITBOXを運営していたが、今回の件に伴い、BITBOXはLVC USAが運営するBITFRONTに移行します。
BITFRONTでは、法定通貨と仮想通貨、及び仮想通貨同士の取引を提供する予定で、全世界を対象とした取引サービスを展開する予定です。但し、日本とアメリカの一部地域は本サービスの対象外となります。
LVC CorporationのCEOであるYongsu Ko氏は、以下のように語っている。
“This is a major leap toward achieving the mass adoption of blockchain,”
(これは、ブロックチェーンの大量導入を達成するための大きな飛躍となります)“As the most trusted global digital currency exchange, we will continue to make blockchain and cryptocurrency more accessible to our users.”
(最も信頼できる仮想通貨取引所として、ユーザーがブロックチェーンや仮想通貨にアクセスしやすい環境作りをし続けます。)
BITFRONTの取り扱い仮想通貨は5種類を予定
BITFRONTでは、以下5つの仮想通貨を取り扱う予定とのこと。
- LINK(リンク) - LINEが発行するデジタル通貨
- BTC(ビットコイン) - 世界で初めて誕生した仮想通貨
- ETH(イーサリアム) - DAppsやスマート・コントラクトを構築するため仮想通貨
- BCH(ビットコインキャッシュ) - ビットコインから分裂して誕生した仮想通貨
- USDT(テザー) - 米ドルを裏付けしにしたステーブルコイン
これらの仮想通貨を、15の言語でサポートするとのことです。
米国ユーザー向けのプロモーションも開始
新たな仮想通貨取引所BITFRONTのローンチを記念し、アメリカのユーザー向けにプロモーションを提供する予定だ。3月31日までにKYCプロセスを完了したアメリカ在住者には、100USD以上の取引または購入をした場合に、LINEの仮想通貨LINKを報酬として受け取れるとのこと。
日本で大きな知名度を誇るLINEだが、日本人向けのサービス展開は行なっていないため、残念ながら日本居住者がこの恩恵を受けることはできそうにない。
まとめ
LINEは以前から仮想通貨取引所を独自のトークンを中心とした経済圏の構築を目指していた。
今回発表したプラットフォームがどのように機能するかはまだ分かりませんが、国際企業として長年培ってきた広範囲のセキュリティー及び業界ノウハウを活用し、高い流動性や狭いスプレッドを提供すると、BITFRONTの広報担当は述べています。