ロイター通信で24日、米決済大手のMastercardが、Binanceとの提携を解消すると報じられました。
同社の広報担当者が、電子メールでロイター通信に伝えたようです。
提携解消の理由は明かしていません。
Cointelegraphによると、ラテンアメリカ地域における仮想通貨カードの発行も終了の見通しです。
このまま仮想通貨に見切りをつけ、CBDC事業を本格化させるのでしょうか。
Mastercardの最近の動向を見ていきましょう。
要点
MastercardとBinanceが提携解消か
Mastercardの広報担当者は、Binanceとの提携プログラムを終了することをロイター通信に明かしました。
今回の報道では、終了の理由を語っていません。
しかし最近のMastercardは、CBDCへの関心が強いといえます。
事業方針の転換のために、仮想通貨に見切りをつけたのかもしれません。
CoindeskによるとMastercardは2023年6月に、エンゲージプログラムとして仮想通貨に焦点を当てていました。
仮想通貨カードの市場投入を支援するためです。
ここでMastercardは、カード発行者と技術専門家のマッチングをする役割でした。
しかしBinanceとの提携終了で、こちらのプログラムにも一区切りをつけるかもしれません。
以上からMastercardは、これから仮想通貨事業を縮小する可能性があります。
今後の動向が気になるところです。
Xでは以下の口コミがありました。
仮想通貨カードの発行も停止へ
Mastercardは、仮想通貨カードの事業も縮小または終了へ向かうと報じられています。
9月22日よりアルゼンチンやコロンビア、ブラジルでの同事業を終えるからです。
バーレーンでも発行されていますが、こちらに関してはまだわかっていません。
ここでの仮想通貨カードとは、Binanceで保有中の仮想通貨を元手に、法定通貨の決済ができるプリペイドカードです。
しかしプログラム終了なら、ユーザーはBinanceウォレット内の残高を交換することになります。
Mastercardの広報担当者は、今回の事業停止が実現しても、ほかの仮想通貨カードプログラムには影響しないと説明しました。
しかし報道を見る限りでは、今後の仮想通貨事業拡大は難しそうです。
仮想通貨カードの発行打ち切りによって、Mastercardは事業の転換期に入ったかもしれません。
最近のMastercardはCBDCへの取り組みを強化
最近のMastercardは、CBDCへの関心を高めています。
プレスリリースによるとCBDCをめぐり、リップル社をはじめ7社と提携しました。
提携企業はいずれもCBDC分野で実績があります。
以上からMastercardの新事業に対する本気度がうかがえるでしょう。
こちらの提携でMastercardは、CBDCの安全性や利便性を評価する模様です。
メリットやデメリットに対する理解を深め、便利に使う方法を探ります。
そのためにCBDCに強みを持つ企業と、ノウハウを共有する狙いです。
将来的には、MastercardによるCBDCの決済システムが生まれるかもしれません。
以上からMastercardは今後、仮想通貨事業に区切りをつけ、CBDC分野での活躍を目指しそうです。
まとめ
Mastercardが、Binanceとの提携解消を報じられています。
その前にはリップル社を含む7社との提携で、CBDC事業の模索を始めました。
仮想通貨よりもCBDCの方が、利益につながると考えたのでしょうか。
またBinanceとの提携で生まれた仮想通貨カードも、3カ国での発行終了を決めています。
事業転換のサインかもしれません。
以上からMastercardの今後の動向が気になるところです。