CoincheckとGMOコインが、相次いでOMG Network(OMG)の上場廃止に動きました。
この通貨は2021年のサービス移行にともない、事実上の開発停止中です。
そのため国内の取引所でも、上場を続ける動機がなくなったのでしょう。
OMG Networkの近況について、詳しく見ていきます。
要点
CoincheckでOMG Network上場廃止へ
Coincheckは20日のプレスリリースで、7月25日にOMG Networkを上場終了する予定と発表しました。
プロジェクトの継続性を踏まえた結果、顧客への安定したサービスが難しいと判断しています。
国内の取引所は顧客が安心して取引できるように、海外以上に上場銘柄を厳選する傾向です。
OMG Networkの近況は、その条件を満たさなかったのでしょう。
CoincheckはOMG Networkについて、サービス終了を段階的に予定しています。
6月21日14時には外部からの受取、積立投資、NFT(β版)での利用が終わりました。
7月には販売所での取引終了、貸付停止、取引所での取引停止、そして外部への送金停止を段階的に進める見通しです。
ユーザーはサービス終了までにOMG Networkを売却したり、外部送金したりなどでCoincheck口座から取り除かなければなりません。
一部で話題になっていたOMG Networkだけに、残念な形になりました。
GMOコインでもOMG Network上場廃止
GMOコインも20日のプレスリリースで、OMG Networkの提供終了を明かしました。
この取引所では、7月29日の取扱廃止を予定しています。
GMOコインは世界的な流動性不足を指摘しており、カバー取引やプライス生成が難しくなったと説明しています。
そのためOMG Networkの継続的提供が困難になったのでしょう。
GMOコインはOMG Networkについて、7月10日に「つみたて暗号資産」毎月プランを終了予定です。
そのあと7月29日までに新規注文、販売所および取引所、暗号資産FXなどでの利用を段階的に終了します。
ただし29日以降もOMG Networkの送付は可能です。
まだ持っていたい場合は、自身で用意したウォレットに収めるか、同通貨を扱う取引所へ送金しましょう。
GMOコインでも、OMG Network関連のサービスが次々と終わる見通しです。
OMG Networkは2021年のサービス移行で開発ストップ
OMG Networkは2021年に開発が実質ストップしていました。
同年にBOBA Network(BOBA)へのサービス移行があったからです。
つまりOMG Networkは、プロジェクトの活動が少なくなった、古い通貨のような存在だったのでしょう。
以上から需要も少なくなり、取引所も健全な運用が難しくなったようです。
CoincheckとGMOコイン以外の国内取引所ではbitbank、DMM Bitcoin、FTX JapanがOMG Networkを扱っています。
しかし残された3社も、同通貨の近況を考えると、上場廃止に動く可能性があります。
今後の各社のプレスリリースを確かめ、保有分をどうするべきか考えましょう。
OMG Networkの現状をめぐり、Twitterでは以下の口コミがありました。
まとめ
OMG Networkは近年開発がストップしており、国内取引所が上場廃止に動き出しました。
開発停止した仮想通貨は、需要を減らすことがあります。
取引所側もそうした近況を鑑み、上場廃止を決めたのでしょう。
OMG NetworkはサービスがBOBA Networkに移行したため、存在意義を失ったのでしょう。
そのため国内だけでなく、海外でも上場廃止が相次ぐ可能性があります。
ひとつの仮想通貨が、密かに活動を終えてしまうのでしょうか。