ここ数か月の間、ビットコインと同じような動きをしていたリップルが、2月2日の夕方頃に突如単体で価格の暴騰を始めました。
一時は8%もの上昇をみせましたが、28円を過ぎた辺りで失速。
そのまま27円ラインで価格が前後している状況です。
特にビッグニュースがあったわけでもないのに、何故いきなり暴騰をし始めたのでしょうか。
その背景にはリップル社の投売りがあったのではないかと見られています。
リップル社が5億XRPを送金
2月1日頃、リップル社がエスクローウォレットから5億XRPを送金したことが分かりました。
これはリップル社が定期的に行っている保有XRPの売却の準備と見られ、リップルユーザーの間では価格の変動が起こるのではないかと予想されていました。
5億XRPは日本円に換算すると135億円相当にのぼるので、もし全て売却されるようであれば価格の変動は必至です。
過去のリップル社が売却を行った際の価格傾向を見ると、大抵下がることが多かった為、今回も価格が下がるのではないかと見られていました。
しかし2月2日の夕方頃、突如としてXRPは大きく価格を上昇させました。
価格は一時28円まで暴騰し、そのまま30円台に復帰するかと思われましたが、勢いは長く続かず反転。
27円~28円の間を右往左往し、現在は27円で価格が落ち着いています。
リップル単体の価格上昇
いつもはビットコインの価格につられているXRPですが、今回はXRP単体の価格変動となりました。
この背景には、やはりリップル社による5億XRPの送金が関係していると考えられます。
XRPがビットコインに比例しない動きをするようになれば、今後大きく価格が上昇する可能性も見込めるので、今回の上昇は良い傾向と言えるでしょう。
何故価格は高騰したのか
まだリップル社が5億XRPを売却したと確定したわけではありませんが、何故リップルが売却されたと見受けられるのに価格が暴騰したのでしょうか。
先ほども申した通り、過去を参考にすると価格は下がる傾向にあります。
しかし今回は大きく暴騰しました。
今までとは全く逆の価格変動に、リップルユーザーからは価格の操作が関与しているのではと疑念の声が挙がっています。
リップルはBitMEXなどでショートを入れることができます。
なので、今回のリップル社の送金によって、恒例のリップル社の投売りが始まると踏んでショートを入れたユーザーが多かったのではないかと思われます。
今回の暴騰は、そのショートユーザーを焼く目的で大口が仕掛けたのではないかと考えられているのです。
今後はどう動くか
もし価格の上昇が大口によるショート焼きが原因だとすると、今後価格は下がっていく可能性があります。
しかも、リップル社が5億XRPを売却したとはまだ決まっていませんので、今からリップル社の投売りが始まる可能性もあります。
なので、今後は反動による暴落に注意する必要があるかもしれません。
とは言え、リップルは1月から順調な動き出しを見せているので、一般投資家による買い支えが続くようであれば、このまま価格は伸びていく可能性もあります。
どちらにせよ、近いうちにまた大きく価格が動く可能性があることだけ頭に入れておきましょう。
まとめ
2月2日頃にリップルは8%以上の価格上昇を見せました。
その背景にはリップル社による5億XRP(135億円相当)の送金が関係しているとみられています。
リップル社では毎月一定量のXRPをアンロックし、市場に流しています。
いつもはそのリップル社による定期的なXRPの大量売却で価格を下げていますが、今回は逆に価格が上がる現象が起きました。
これは、XRPの大量売却で価格が下がると踏んだショーターを焼くために、大口が仕掛けた罠ではないかという見解も出ています。