最近、Amazonの仮想通貨発行をかたる詐欺が横行中です。
ウイルス対策ソフトのメーカーであるAvast Softwareが、その手口を公開するなど、各国で警戒が強まっています。
以上に限らず、国内および世界で有名なブランドになりすました詐欺には要注意です。
信頼できる組織になりすますため、多くの方が引っかかりやすいといえます。
Amazon絡みの仮想通貨詐欺の実態と対策を見ていきましょう。
要点
目次
Amazon絡みの仮想通貨詐欺とは?
Avastによると、Amazonになりすました仮想通貨の詐欺広告がインターネットに出回っています。
その手口をAvastの公式サイトで公開し、世界中のユーザーに警戒を呼びかけています。
詐欺広告によると偽Amazonサイトでは、トークンの仮想通貨払いによる購入や、管理サービス的なものが見られます。
しかし実際のAmazonはそうしておらず、トークン購入の名目で仮想通貨を送金すると、犯人にそのまま持っていかれるのです。
詐欺広告から入るサイトは、Amazonの雰囲気に似せた精巧なつくりになっています。
一度だましとられた仮想通貨は、取り戻せない可能性が高いため、間違ってアクセスしないように気をつけましょう。
偽Amazonによる仮想通貨詐欺に反応する口コミもあります。
エキスパートエラーを利用したフィッシング詐欺
今回問題となっている件は、Amazonをかたったフィッシング詐欺です。
それ以外でも有名企業や金融機関を装って偽広告を作ったり、ターゲットにメールを送ったりするケースがあります。
信頼性の高い企業からの連絡と勘違いして、詐欺に乗ってしまう現象を「エキスパートエラー」と呼びます。
こちらが偽サイトにアクセスし、情報入力することで被害が成立します。
アカウント情報やクレジットカード番号が不正入手されたり、送金によって仮想通貨をだまし取られたりするのです。
お金の決済だけで身体的な実害がないため、だまされていると気づくまで時間がかかりやすいのも難点です。
有名ブランドをかたった詐欺は、多くの方がだまされやすいので、くれぐれも注意しましょう。
フィッシング詐欺への有効な対策とは?
有名企業へのなりすましによるフィッシング詐欺を避けるには、主に次の対策が有効です。
・広告の出元には公式サイトからアクセスし、本当の情報を確かめる
・被害にあったらすぐに相談
広告やメールの不審な点を確かめる
まずは広告やメールに不審な点がないかを確かめましょう。
今回の場合、Amazonから公式トークンが発行された情報はないのに、あたかもそれを本当であるかのように見せかけています。
また緊急事態などの不安をあおり、アクセスを急がせる文面にも要注意です。
すぐに応じようとせず、情報の裏どりだけはしておきましょう。
本物であるという証拠を得るまでは、広告やメールを目にしても、リンク先をクリックしない方が無難です。
広告の出元とされる場所の公式情報を確かめる
広告の出元とされる場所が本物であるかを確かめましょう。
IDやパスワード、資産などを盗む犯人は、本物とよく似たサイトを作って相手を誘導させるからです。
本物と信じて偽物に入り込んでしまうリスクが高いといえます。
本物だと信頼できる基準として、Google Chromeのようなサイトでの検索がおすすめです。
たとえば大抵の健全なサイトには「https://」から始まるURLを示しており、こちらは比較的安心できるでしょう。
また広告やメールからではなく、実際の出元となる企業を検索して、そこから公式サイトに入りましょう。
公式サイトに関連情報がなければ偽物と判断できますし、詐欺が横行中という注意喚起もあるかもしれません。
以上から広告を見ても、無条件で本物と信じすぎないようにしましょう。
被害にあったらすぐに相談
詐欺被害にあったら、すぐに相談してください。
とくにクレジットカードの番号や暗証番号、銀行口座の情報、仮想通貨の秘密鍵などを入力した場合は、すぐに関連の金融機関への連絡が必要です。
被害がわかった場合は、警察署やサイバー犯罪相談窓口に知らせましょう。
迅速な対応で被害を最小限に抑えられる可能性があります。
まとめ
Amazonになりすました仮想通貨詐欺が問題になっています。
万が一広告からアクセスし、仮想通貨を送金してしまうと被害を受けるので注意しましょう。
仮想通貨は投資分野として新しいジャンルなので、詐欺の手段として使われやすいといえます。
日ごろからうっかり偽サイトにアクセスしないための対策を施し、被害にあったら金融機関や警察に相談しましょう。