要点
・機関投資家らがビットコインに再び注目しており、投資を手掛ける大手企業などが大量の買いに走っています。
・ビットコインが順調な裏で、アルトコインは異なる値動きを見せており、10%を超える下落を叩きだしているアルトコインがいくつかあがっています。
ビットコインが今年3度目の大台突破
※画像引用先:CoinMarketCap
本日、(10月21日)ビットコイン価格が今日12,000ドルを超えました。
大手仮想通貨ランキングサイトのCoinMarketCapによると、ビットコインの執筆時点での価格は約12,162.ドルで、日本市場では1,276,285円前後で推移しており、24時間で3.51%、1週間で6.58%上昇しています。
12,000ドルを超え続け、しばらくの間続くのが難しいと言われており、12,000ドルの壁を突破したことは、ビットコインと仮想通貨市場にとって、大きな一歩です。
複数のアナリストが指摘したように、最近のビットコイン価格は12,000ドルの壁突破はかなりの抵抗がつづいていました。
クォンタム・エコノミクス(QuantumEconomics)の仮想通貨アナリストのジェイソン・ディーン(Jason Deane) 氏は、仮想通貨の強力なサポートが構築されている場合、ビットコインの価格がさらに上昇する可能性があると語っており
このレベルを超える迅速で強力なサポートを構築することで、テクニカル分析とますます前向きなファンダメンタルズの両方に基づいたさらなる価格発見の準備が整います。
と述べています。
機関投資家はビットコインに目を向ける
ビットコインが最後に12,000ドルを突破したのは今年の8月で、当初12,197ドルにマデ上昇したものの、すぐに11,780ドルにまで下がっています。
その後再び12,240ドルへと価格が押し上げられたものの、それ以降は小刻みに上昇下降を繰り返しながらもなかなか12,000ドルの壁を超えることはできませんでした。
ここ数カ月、機関投資家たちは仮想通貨への関心を高めていると言われており、ビジネスインテリジェンス企業であるマイクロ・ストラテジー(MicroStrategy)社やビットコインのオープンソースコミュニティへの貢献も行っているアメリカのソフトウエア企業であるスクエア(Square)社などの主要企業がビットコインを大量購入しています。
アナリストは強気予想
Twitterで9万人近いフォロワーを誇る有名仮想通貨アナリストのJosh Rager (@Josh_Rager)氏は、
週足チャートと月足チャートの両方が高値で働いています。
ビットコインには20%以上の引き戻しがあり、この上昇トレンドを継続する時が来ました。
と語っています。
また、仮想通貨情報サイトのCrypto Potatoは本日10月21日付の特数記事の中で
仮想通貨市場ではここ最近DeFiブームに押されて仮想通貨価格は大きく価格を上下させなかったものの、OKExのネガティブニュースが報じられると、徐々にビットコインが価格を伸ばし、現在は2020年の最高値である12,500ドルを目標としている状況となっています。
ビットコインがアルトコインを打ち負かす
ビットコインが順調な裏で、アルトコインに目を向けてみると、ビットコインと異なる値動きを見せています。
ビットコインの価格上昇を模倣しておらず、イーサリアム(Ethareum/ETH)、リップル(XRP)、ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash/BCH)は、概ね前日と同じ推移でほぼ横ばいとなっています。
また、バイナンスコイン(Binance Coin)で-1%、チェーンリンク(Chainlink)-3%、ポルカドット(Polkadot)-0.5%、カルダノ(Cardano)-2%など、過去24時間で下落が続いている状況です。
これらのアルトコインよりさらい大きく下落させたのがDeFiに特化した保険プロジェクトNexus MutualのネイティブトークンであるNexus Mutual(NXM)は12%下落したほか、DeFi特化保険プロジェクトのネイティブトークンNexus Mutual(NXM)-11%、Zcash-10.5%、NEARプロトコル-10%、Ren-10%と、10%を超えた下落を見せたトークンが5銘柄もあがっています。
ビットコインの印象的な上昇は、時価総額も押し上げており、すべての仮想通貨の累積時価総額は、1日あたり70億ドルを3,720億ドルに追加しています。