直近の仮想通貨メディアの話題として「ビットコインとアルトコインの関係性」があります。
現在の相場をみる上で重要なテーマともなっているので、簡単に紹介します。
要点
ビットコインドミナンスが年初来高値更新!
ビットコインの支配率を示す「ビットコインドミナンス」ですが、7月4日に年初来高値を更新しました。
コインマーケットキャップ ビットコインドミナンス 2019年
4日のドミナンスはおよそ63%であり、これは単純に市場全体の時価総額のうち63%がビットコインの取引であることを示しています。
また、この動きは昨年にはみられなかった動きであるため、アルトコインを取引する方も頭に入れておきたいテーマです。
先日もバイナンスが市場動向に関するレポートを発表。
.@BinanceResearch - 2019 Q2 Crypto-Correlations Review
Despite a pullback in the final days of the second quarter, the overall performance of the cryptoasset market was extremely positive in the first six months of 2019.
What’re your predictions for Q3?https://t.co/kCtAAAtfjX
— Binance (@binance) July 5, 2019
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@BinanceResearch-2019年第2四半期暗号相関レビュー 第2四半期の最終日は後退しましたが、2019年の最初の6ヶ月間、クリプトアセット市場の全体的なパフォーマンスは非常にポジティブでした。 第3四半期の予測かどうか?
その中で、2019年第2四半期(4月ー6月)はビットコインとアルトコインの相関関係が若干薄れたことが指摘されており、直近ではメディアの話題にもなっています。
この動きがこのまま継続するかは定かではありませんが、ビットコインドミナンスの動向は引き続き注目しておいた方が良いでしょう。
なぜビットコインのみ価格が上昇する?
直近でビットコインのみが価格が上昇しているのは、2つの要因が指摘されています。
①デジタル・ゴールド(価値保存の手段)
②世界経済後退懸念
ビットコインには「デジタル・ゴールド(ネット上の金)」の側面があるといわれており、それが投資家の間で認知されてきていること。
それに加え、今年に入り「世界経済後退懸念」が急速に高まっており、投資家たちが新しい価値保存の手段としてビットコインを選んでいるというものです。
上昇要因については下記で詳しくまとめてあります。
直近では、米著名投資家、マックス・カイザー氏の「アルトコイン消滅」発言が話題にもなりましたが、それを判断するには時期尚早でしょう。
仮想通貨市場はこれまでにも、ビットコインドミナンスが上昇する時期とアルトコインの価格が上昇しやすい時期を繰り返してきているので、現状はドミナンスの推移を注視しつつ動向を見守るしかなさそうです。
まとめ
ビットコインドミナンスは今月4日、およそ63%を更新し、年初来高値を更新。
これは市場全体において、ビットコインの取引が63%を占めていることを示しており、ここ数年でも高水準の数値でもあります。
現在、メディアではビットコインとアルトコインの関係性が話題にもなっているので、余裕のある方はドミナンスの推移もチェックすると市場全体の動向を追えるでしょう。