要点
・今後のビットコイン価格はどうなる?
ビットコイン価格急騰!
ビットコインチャート 1時間足
半減期以降、なかなか価格が回復しないビットコインに、多くの方が値動きに注目していましたが、NYダウ工業株30種銘柄平均が大幅な下落を見せた中、仮想通貨に資金が流入し、ビットコインが一時は100万円を回復する値上がりを見せました。
14日15時時点のビットコイン価格は9436.32ドル(前日同時刻比1.30%)、998,742円前後で取引されています。
今回の株価値下がりにつられてビットコイン価格が値上がりした現象は、これまで株価にビットコイン価格は反映されないというトレーダーらの間で定説が崩れ始めている予兆ではないかとみる動きも出始めています。
(画像引用先:CoinMarketCat)
昨日24時間で最大6%近くも値上りを見せたビットコインですが、14日未明から朝にかけてイーサリアムもビットコイン同様の値上がりを見せ、17時時点の価格は、21,184.49円前後で取引されています。
株価はダウ平均516ドル(前日同時刻比)安、23,247ドルと、大きく値下がり。
FRB(アメリカ連邦準備制度理事会)のPowell(パウエル)議長は
景気回復は勢いづくまで時間がかかる可能性があり、今後の見通しがかなり不透明であり、強い下振れリスクは重大なリスク下にある
(引用元:Bloomberg)
と語った事などが株価下落につながったとみられています。
今年3月に起こった仮想通貨暴落時には、株価や金な度の資産も揃って値下がりしており、これ以降、金融市場や仮想通貨市場において、デカップリングが進むのではないかという見方が出始めています。
デカップリングとは…
この現象は一蓮托生=カップリングですが、デカップリングはこの反対語にあたります。
EUが経済的な結びつきを強くするために欧州連合を結成し、アメリカ経済に引きずられにくい経済力をつけているのもデカップリングの考えに基づいていると言えます。
一部仮想通貨トレーダーは、ビットコインは株価のようなリスクオン資産としての動きをみせ、警戒感が漂っていると指摘。
しかし、3月の暴落により、この動きはこれまでの定説を覆し、株価とはデカップリングした動きを見せています。
アナリストは現在の仮想通貨をどうみているのか?
14日に入り、値上がりしたビットコインにつられる形でイーサリアムなども値上りしましたが、アナリストは今回の値上りについて、どの様な見方をしているのでしょうか。
仮想通貨アナリストJosh Rager(ジョシュ・ラーガー氏) はTwitterで
$BTC - Wouldn't it be a hoot if this was just one giant channel with Bitcoin doing a fake-out before moving back down to the midline pic.twitter.com/DBR12eA6bq
— Josh Rager 📈 (@Josh_Rager) May 13, 2020
(日本語訳)
正中線に戻る前にビットコインがフェイクアウトを行う巨大チャネルが1つだけの場合、それは厄介ではないでしょうか?
とツイートしているように、未明からの急騰でも1万ドルを超えなかった事に対して問題視しています。
Rager氏は現在、下降トレンドにあると分析しており
After unemployment claims come out tomorrow:
Do you think the stock market pumps again or pullback?
— Josh Rager 📈 (@Josh_Rager) May 14, 2020
After unemployment claims come out tomorrow:
Do you think the stock market pumps again or pullback?(日本語訳)
株式市場は再び活気づくのか、それとも後退するのか?
と弱気な見方を示しています。
Bloombergは、取引量の90%はビットコイン、テザー、イーサーの3銘柄が占めていると報じています。
3月の暴落により、アルトコインから上記の限定された仮想通貨へ集中し始めていると解説しています。
まとめ
本日19時には再び100万円を超える価格を見せているビットコインですが、これまでに想像もしえなかったコロナショックにより、仮想通貨市場だけでなく、金融市場にも大きな影を落としています。
14日から急騰したビットコインが起爆剤となり、このまま価格が上昇し続けるのか。
アナリストの間でも強気予想と弱気予想が同時に伝えられている今、私たちはもうしばらく仮想通貨の値動きに注目しておきたいですね。