仮想通貨のデータ分析をしているグラスノードによると、1000BTC(約50億円相当)を保有するアドレスが増加していることが分かりました。
過去の強気相場では、大口のアドレスは減少する傾向があった為、状況が変わりつつあると見られています。
一方で、小規模な投資家は減っていることが分かりました。
大口のアドレス数が増加
グラスノードのデータによると、1000BTC~1万BTCを保有しているアドレス数が増加していることが判明しました。
過去を参考にすると、現在のようにビットコインが高騰している時期は、大口は売る傾向が高いです。
しかし、今回の高騰はその真逆で増えている状況となっています。
これはつまり、大口は今は売り時ではないと判断していることになります。
企業の参入が大きいか
何故今回の強気相場では、大口の数が増えているのでしょうか。
その理由は、企業の参入が大きな要因だと考えられます。
今までの強気相場は、主に個人の買い支えが主力となっていました。
仮想通貨のみならず株でもそうですが、個人投資家の影響が大きい強気相場は、大口にとっては格好の餌場となってしまいます。
少しでもマインドを崩すことが出来れば、瞬く間に相場は崩壊してしまうので、非常に操縦がされやすいのです。
しかし、今回の強気相場は企業や機関が主力だと言われています。
特にmicrostrategyやテスラといった、影響力が大きい企業が大量にビットコインを買ったことは、他の企業や機関投資家にも影響を与えたことでしょう。
このような背景もあってか、大口投資家が続々と参入してきているのではないかと考えられています。
個人投資家は減少か
一方で、0.1BTC~1BTCを保有している個人投資家は減少しているようです。
これは、今まで含み損だったユーザーが、含み益になったことによって仮想通貨から撤退したことや
アルトコインの上昇に煽られて、ビットコインから別の通貨に乗り換えた可能性が考えられます。
アクティブアドレスは増加中
個人投資家は減っているものの、アクティブアドレスは増加していることが、グラスノードのデータによって分かります。
これはつまり、仮想通貨のユーザー数が増えていることを意味します。
上の図を見ると、2017年の仮想通貨バブルとほぼ同水準となっているようです。
しかし、日本では当時ほどの過熱感が見られないことから、海外の投資家が増えていっているのではないかと予想できます。