データ復旧事業を展開する株式会社ブレイバーが、新サービス「クリプトサルベージ」を始めています。
独自のデータ復旧や復元のテクノロジーを使い、遺産になった仮想通貨を取り出す事業です。
クリプトサルベージのおかげで、仮想通貨の遺産問題を解決できるかもしれません。
新サービスの詳細を確かめましょう。
要点
株式会社ブレイバーとは
株式会社ブレイバーとは、1988年創業で、2002年に現体制になった企業です。
主な事業にはスマートフォンのデータ消去ソフト、データ複製ソフトウェア、データ復旧などがあります。
デジタルデータについて幅広いビジネスを手がけているのです。
今回のクリプトサルベージでは、仮想通貨のデータ復旧を扱います。
秘密鍵を忘れたなどの理由で取り出せない通貨を、復旧技術で救い出す形です。
仮想通貨はデジタル資産としてグローバルスタンダードなので、ブレイバーの新サービスには注目が集まるでしょう。
デジタル遺品整理サービス「クリプトサルベージ」
クリプトサルベージは故人の仮想通貨遺産を取り出すサービスです。
仮想通貨はデジタルでしか存在せず、取り出しには秘密鍵というキーコードが必要です。
これがわからなければアクセスできません。
ところが秘密鍵を知っている持ち主が亡くなってしまい、ほかの誰もコードを知らなかったときが問題です。
仮想通貨を取り出す方法がわからず、実質的に資産として扱えなくなります。
そのようなときにブレイバーのクリプトサルベージを使えば、特殊技術によって取り出せるかもしれません。
コストとして調査費用30万円があり、1デバイス追加するたびに10万円のコストが加わります。
また成功報酬として10%~12%を要する点にも注意です。
クリプトサルベージは、仮想通貨を取り出せないというトラブルの解決に役立つでしょう。
このサービスについて、以下の口コミが寄せられました。
仮想通貨やNFTに対応
クリプトサルベージが扱うのはビットコインやイーサリアムのような仮想通貨だけではありません。
近年話題のNFT(非代替性トークン)も取り出せます。
複数のデジタル資産対応のため、さまざまなニーズにかなうでしょう。
ブレイバーのプレスリリースによると、仮想通貨だけでも1万種類以上に対応できます。
故人が生前に珍しい種類を買う可能性もあるため、このクオリティはメリットです。
ウォレットだけでなく取引所やマイニングプールにも対応しているため、クリプトサルベージの活動範囲は広いといえます。
クリプトサルベージでデジタル遺産相続問題を解決できるか
クリプトサルベージによる解決が望める問題に、デジタル遺産相続があります。
仮想通貨のようなデジタル遺産は、秘密鍵のようなパスコードがないとアクセスできない場合があるのです。
故人しかパスコードを知らない場合、誰も取り出せないでしょう。
2018年3月23日の参議院財政金融委員会では、国税庁長官が仮想通貨に相続税を課す考えを明かしました。
以上のとおりなら、取り出せないままの仮想通貨も相続税対象です。
納税しなければ脱税のリスクさえ生じます。
このような事態を避けるには、クリプトサルベージを使ってでも仮想通貨へのアクセスが欠かせません。
遺族が遺言をもとに、引き継ぐか売るかを決める必要があるからです。
そうした意味でも、クリプトサルベージは、相続上のトラブル解決に重要とされます。
まとめ
株式会社ブレイバーが、クリプトサルベージを始めました。
故人しか秘密鍵を知らないために、仮想通貨が取り出せないトラブルが想定されます。
クリプトサルベージはそのような通貨の取り出しに対応しているのです。
仮想通貨やNFTの秘密鍵は、信頼しあえる複数人での共有が望ましいでしょう。
しかしそうしないまま相続問題を迎えるケースも考えられます。
仮想通貨を取り出せない問題が起きたときは、クリプトサルベージが役に立つかもしれません。
気になる方は、サービス名だけでも覚えておきましょう。