中国が本格的にBTCマイニングの規制を開始
中国金融委員会のLiu He主任が主催を行い、
今月21日に開催された「金融リスクの防止」をテーマにした会議にて、
中国政府が安定した通貨制度の運用を行うための方針について議論が行われました。
その中でBTCマイニングの取り締まりを今後強化していく方針で意向が同意したようです。
これまで中国では過去数年間において幾度となく規制に関する方針を示してきましたが、
今回の決定事項はどうやら本気のようです。
規制の理由としてビットコインマイニングを禁止することで過剰な電力消費を抑制。
環境問題への配慮という側面からも全般的に禁止するということです。
まだ決定事項ではなく週明けに詳しい内容が公開されるようでうすが、
今回のマイニングで中国に拠点を置くマイニング事業者が、
世界中に分散されることで中国一強から解放されてより非中央集権的な通貨として、
見直されるのではないかとポジティブな意見も出ています。
これまでマイニング事業は電気代が安い地域でハッシュレート(マイニングをする際の、
1秒あたりの計算力)の強いシステムを有する事業者が、
恩恵を受けてきましたが結果的に一部のマイナーがマイニング市場を独占し、
ビットコインは「事実上中央集権的なコイン」だと非難されることもありました。
また中国の雨季以外の季節では石炭ベースの火力発電がマイニングを行う際の動力源として、
使われていたためこれらのマイニング事業者が中国を離れて、
ビットコインのグリーン化が進む北米などに移行することで、
環境に優しいビットコインとして再投資を促す好材料になるのではないかと予測されています。
想定されるマーケットへの影響は?
この報道を受けてネガティブな印象を受けたマーケットでは、
ビットコイン価格が約11%下落し不安定な状況が続いている状況です。
このように短期的に見れば懸念材料として取れるのですが、
中長期的に観測した場合中国の支配下から脱却することになるので、
ビットコインマーケットとしては好材料になるのではないでしょうか。
直近でビットコインハッシュレートが下落していることもあり、
当面ビットコイン価格の回復は期待できないかもしれませんが、
考え方を変えれば今が買い時であることは間違いないでしょう。
無理の無い範囲でビットコインの購入を検討しても良いかもしれません。
今回の記事のまとめ
- 中国が本格的にBTCマイニングの規制を開始
・中国金融委員会がBTCマイニングの禁止を検討
・詳細は今週週明けに発表予定
・マイニング拠点が分散されることでBTCの非中央集権性が担保される
・マイニング事業へのグリーン投資が促進される
- 想定されるマーケットへの影響は?
・報道を受けてBTC価格は▲11%下落(前日比)
・ビットコインハッシュレートの低下
・しばらく価格回復が難しい可能性があるのでポジション取りには最適な時期
中国政府の政策公開パターンとして、
金曜日に政策を発表し週明けに方針解説を行うという流れがあるようで、
今回のマイニング規制に関する方針説明も今週明けに行われるでしょう。
中国金融委員会がビットコインについて言及したのは初の事例であり、
投資家は短期的なボラテリティを警戒しているようですが、
中長期的に見ればこれまでのビットコインエコシステムの、
膿を出し切る良い機会になると思われそれほど懸念することはないという、
見解が多いように見受けられます。
いずれにせよビットコインマイニングが世界的にストップされる訳ではなく、
北米やカナダなど他のエリアに分散されるだけなので、
流動性や価値を失わない限りマイニングが全面停止するようなことは起こらないでしょう。