ビットコインの9月28日の動きは、円安を好感し、一時6%近く上昇したものの、
NY株の下落で値を消す展開になりました。
先週実行された為替介入は過去最高規模の3兆円超えだったものの、効果に乏しく、
年内の大規模追加介入は行われないかもしれません。
ビットコインの9月28日の概況について解説します。
(この記事は9月28日午前5時の情報で書き、短期間のスイングトレードで有効となる数値と値動きの予想を紹介しています。)
見事な日本勢ハメ込み相場?!9月27日午前7時からの動き
9月27日午前7時、276万円で推移していたビットコイン、日本株が反発して円安が進んだ事を背景に、日本勢の特攻買いが入ります。
レジスタンスを軽々ブレイクし、正午には293万円まで上昇、前日比6%高となり、NY時間を待つ展開に、
NY時間は株価が最初底堅く推移したものの、日付が変わると下落、ビットコインも売りに変わります。
28日午前3時には273万円へと下落し、午前7時現在は276万円と見事に元の位置に戻った状態です。
円安でビットコインに買いを入れる日本人にどうしても高値で買ってもらいと考えている大きな動きがあり、
見事な日本勢ハメ込み相場となりました。
為替介入は3兆円?!年内介入は無し?!
先週の日銀決定会合で為替介入が行われ、その規模は3兆円を超えたようです。
過去の介入では、あまり円買い介入の実績はありませんが、
チャートのように1998年4月10日に約2.6兆円ドル売り円買い介入をしており、ここを抜いて過去最高規模となりました。
にも関わらず、ドル円は再び145円に迫っており、『今回の介入はヘッジファンドと投機筋にポジション増しの機会を与えた』だけで終わったようです。
過去の介入を見ると、大規模介入を行なった後は、2ヶ月程度放置していますので、
年内は追加の介入は無いかもしれません。
10月は訪日外国人の制限が無くなり需給が改善する期待があるため、その前の時間稼ぎで終わりそうです。
日本の外貨準備は約180兆円あるものの、実際に直ぐ使えるのは18-20兆円程度と言われており、
弾切れ懸念で大盤振る舞いは出来ない状態でもあり、無策での年内大規模追加介入は行われないと考えます。
本日のサポート&レジスタンス
本日のサポートは、268万円の位置に短期サポートが切り上がって来ています。
この水準を下回ると、250万円を狙いそうです。
レジスタンスは299万円の位置に短期レジスタンス、中期レジスタンスが発生しており、
改めて下げ相場が発生した形になりそうです。
ユーロでもドル高が進んでおり、『ドル高はビットコイン安』に繋がるため、円安だからといって飛びつかない方がいいでしょう。
NY株も下げ止まる気配がありません。
まとめ
ビットコインは6%近く上昇したものの、その後値を消す展開になっています。
為替介入は3兆円と判明し、既に弾切れが近く、年内の介入は行われないかもしれません。
ドル高はビットコイン安に繋がるため、円安に釣られないようにしましょう。