2024年7月15日から19日までの暗号資産業界は、目まぐるしい動きを見せています。
ビットゴー、テンセント、WazirX、ステートストリートといった業界を牽引するプレイヤーたちが、次々と衝撃的な発表を繰り広げました。
この一週間で何が起こったのか、そして今後どのような未来が描かれるのか、詳しく解説していきます。
目次
1. ビットゴー、遂にStacksと握手!sBTC上陸でビットコインL2新時代突入
ビットゴーは、7月17日、ビットコインのレイヤー2ソリューションであるStacksと提携することを発表しました。
この提携により、ビットゴーはStacks上のビットコイン担保トークンであるsBTCの取り扱いと、ブロック生成とコンセンサスを担う署名者(Signer)としての役割を担うことになります。
sBTCは、ビットコインをStacksネットワークにブリッジングすることで、よりスマートコントラクトとの互換性を実現したトークンです。ビットゴーは、sBTCの取扱い開始により、ユーザーに柔軟なビットコイン利用の選択肢を提供することになります。
さらに、署名者として、ビットゴーはビットコインL1とL2間のビットコインとsBTCの変換や、sBTCの入出金を可能にする役割を担います。これは、Stacksエコシステムのさらなる発展とユーザー利便性の向上に貢献することが期待されます。
ビットゴーとStacksの提携は、ビットコインL2市場における大きな転換点となるでしょう。今後、sBTCの利用拡大や、Stacksエコシステムの活性化が期待されます。
2. 中国巨頭テンセント、暗号資産企業に23億円出資!ブロックチェーン覇権争奪戦激化
中国のIT大手テンセントは、7月18日、ブロックチェーンデータ企業Chainbaseに2億3000万ドル(約23億円)を出資しました。
Chainbaseは、機関投資家向けの暗号資産取引プラットフォームや、ブロックチェーンデータ分析ツールなどを提供する企業です。
今回の巨額の資金調達は、Chainbaseの事業拡大と、機関投資家向けサービスの強化に充てられる見込みです。
中国における暗号資産規制が依然として厳しい状況下ではありますが、今回の出資は、中国企業によるブロックチェーン技術への積極的な投資姿勢を改めて示すものとなりました。
テンセントは、今回の出資を通じて、Chainbaseとの連携を強化し、中国におけるブロックチェーン市場での覇権掌握を目指すものと推測されます。今後は、テンセントがどのようなサービスを展開していくのか、注目が集まります。
3. 【衝撃】WazirX大規模ハッキング、北朝鮮ハッカー集団が暗躍か?
インドの暗号資産取引所WazirXは、7月16日、ハッキング攻撃を受け、約6000万ドル相当の仮想通貨が盗難された事件が発生しました。
WazirXは、インド政府からの規制強化を受け、今年3月にサービスを停止していました。
しかし、ハッカーはサービス停止後もWazirXのシステムに侵入し、仮想通貨を盗み出したとされています。
今回の事件に関与したハッカー集団は、北朝鮮のLazarus Groupであると疑われています。Lazarus Groupは、過去にもWannaCryランサムウェア攻撃や、Sony Pictures Entertainmentへのハッキング攻撃などを実行したとされています。
WazirXのハッキング事件は、暗号資産取引所のセキュリティ対策の脆弱性を浮き彫りにしました。規制当局は、今後さらに厳格なセキュリティ対策を求めていくことが予想されます。
4. 米金融大手ステートストリート、満を持して仮想通貨参入!ステーブルコイン発行で市場に新風
米国の金融大手ステートストリートは、7月19日、仮想通貨ステーブルコインの発行を検討していることを明らかにしました。
ステートストリートは、世界最大級の資産運用会社の一つであり、今回の発表は、機関投資家による仮想通貨への関心の高まりを反映するものと言えます。
ステートストリートが発行するステーブルコインは、米ドルなどの法定通貨にペッグされたもので、投資家が安心して仮想通貨取引に参加できる環境を整備することが期待されます。
ステートストリートの参入は、仮想通貨市場に大きな影響を与えるものと予想されます。今後、他の金融機関もステートストリートに続き、仮想通貨市場への参入を検討していく可能性があります。