直近で、メディアや投資家の中で話題となっているビットコインのチャート形状があります。
今回はそれについて簡単に紹介します。
要点
ビットコインは典型的な「三角保ちあい」を形成
直近でメディアやSNS、投資家の中で共有されているものとして、「三角保ちあい」があります。
三角保ちあいはポピュラーなチャート形状のひとつで、基本的には調整相場でよく出現するチャート形状です。
ビットコイン円 6月~ 日足
上記の画像のように安値は水平線でサポートされ、レジスタンスは加工するトレンドラインにあります。
そこを結ぶと上記のような三角形になるため「三角保ちあい」と呼ばれています。
赤丸で示した箇所は6月からの高値を示していますが、通常、三角保ちあいは上値が切り下がっていることから、弱気相場のシグナルとしても有名です。
また、現在は三角の頂点にまで迫ってきていることから、相場がかなり煮詰まってきていることがわかります。
三角保ちあいは基本的に弱気相場のシグナルですが、もちろん、下降するトレンドラインをブレイクすれば、上昇トレンドの開始も期待できます。
18年の悪夢再び?
そして、話題になっているのが、このチャート形状が昨年と非常に酷似していることです。
ビットコイン円 日足 2018年
昨年は1年を通して巨大な三角保ちあいを形成、上値が切り下がっていく相場でした。
そして、サポートとなっていた60万円は専門家の中で割れることはないと指摘されていましたが、18年11月、ビットコインハードフォーク騒動で決壊。
今まで割れることのなかったサポートが決壊したことにより、ビットコインは年末までに30万円まで価格が下落しました。
このことがメディアや投資家の中で話題になっており、直近で警戒感が出ています。
ただ、昨年と違うのは、今年は上昇局面の中の調整であること。
18年のように年を通して下落しているわけではないので、あくまで短期~中期の調整と捉えておいた方がよさそうです。
まとめ
直近でメディアや投資家の中で広く共有されていることとして「三角保ちあい」があります。
これは、上値が切り下がっていく相場のことであり、現在が調整相場であることを示しています。
昨年は年を通して三角保ちあいが形成、11月にそれをブレイクし、年末の大暴落につながりました。
今年はファンダメンタルズ、チャートともに去年とまったく同じ状況とは言えませんが、念のため頭にはいれておきたいトピックではあるでしょう。