仮想通貨分析会社であるCoincubが、2022年第3四半期の仮想通貨ランキングを明かしました。
ドイツが2022年の第1四半期からトップをキープするなか、日本は前期11位から27位まで下がっています。
上位国の評価をもとに、日本の課題を見ていきましょう。
要点
最新の世界仮想通貨ランキング
Coincub発表の2022年第3四半期の世界仮想通貨ランキングは、以下のとおりです。
2位:スイス
3位:オーストラリア
4位:UAE
5位:シンガポール
6位:マレーシア
7位:アメリカ
8位:香港
9位:バハマ
10位:台湾
27位:日本
1位ドイツや2位スイスのように、一部のヨーロッパ地域で仮想通貨分野の発達が見られます。
全体的にはシンガポールやマレーシアのように、アジア地域で仮想通貨の取り組みが目立つようになりました。
しかし日本は27位と低調です。
前回の第2四半期では11位だったのですが、大きくランキングを下げました。
上位に入った国の状況を見ながら、改善を進める必要がありそうです。
仮想通貨ランキングについて、Twitterでは以下の口コミが寄せられています。
上位10カ国の評価の背景は?
Coincubは上位国を中心に、仮想通貨への取り組みをめぐる分析をしました。
それによると首位ドイツには、仮想通貨に前向きな見通しがあるといいます。
仮想通貨政策にとどまらず、明確な規制の確立に向かっている点も高評価対象でした。
関連投資について、税制面で優遇している点も大きいといえます。
2位スイスは、ルガーノ市でのビットコイン法定通貨化が評価を受ける状況です。
ブロックチェーン関連企業が集まるクリプトバレーの存在も大きいでしょう。
前回18位から4位に上がったUAEは、仮想通貨コミュニティの成長が高評価でした。
UAE内のフリータックスゾーンにも注目です。
そこでは仮想通貨取引による利益も非課税の見通しになっています。
アメリカは前回1位から7位に落ちました。
Coinhubによると、課税政策が厳しすぎるからのようです。
しかし仮想通貨取引量やブロックチェーン関連企業数、ノード数などはいまだにトップクラスなので、巻き返しに期待しましょう。
このように上位国は、仮想通貨政策の積極性などが評価されています。
しかしアメリカのように、規制が厳しすぎるとランクダウンの原因のようです。
以上から仮想通貨業界の発展は、バランスがポイントです。
上位国の取り組みから見る日本の課題
仮想通貨ランキングの上位国は、適度な規制の明確化や社会的浸透などが見られます。
以上から考えると日本でも、投資家の利益確保につながる法整備や、ビジネスシーンの活発化などが課題でしょう。
日本政府は最近、10月に外国為替法をはじめ仮想通貨関連の法改正案を閣議決定しました。
それによるとマネーロンダリング関連の罪は、法定刑引き上げで対応の予定です。
仮想通貨の交換業者同士が、利用者氏名などの情報を確かめ、通知し合う義務も生じる見通しになっています。
日本は2022年あたりから、Web3推進のためルール整備に動き出しました。
しかしその効果が現れるには、時間がかかりそうです。
加えて仮想通貨ビジネスが今より活発になるため、政治的な取り組みも重要になります。
まとめ
2022年第3四半期の世界仮想通貨ランキングが発表されました。
1位をドイツがキープするなか、日本は27位に下がっています。
最近の日本では、仮想通貨をはじめとしたWeb3のルール整備に積極的です。
しかしその効果が出るまでは時間がかかるでしょう。
一方で仮想通貨ビジネスのさらなる発展が欠かせません。
ここでも日本政府や各自治体のサポートが重要になりそうです。
世界仮想通貨ランキングの背景を通し、日本も現状分析と改善を求められるでしょう。