今人気急上昇中のDeFi(分散型金融)で、過去最大規模のハッキングが発生しました。
今回ハッキングに遭ったのはUranium.FinanceというDeFiです。
ハッキング額はおよそ60億円相当にのぼり、日本人も多数被害に遭っているとの報告が挙がっています。
DeFiで過去最大規模のハッキング
分散型取引所Uranium.Financeで、約60億円相当の資金が引き抜かれる事件が起こりました。
海外のサービスではありますが、日本でもかなり利用している人が居た為、SNSでも被害報告が多数挙がっています。
Uranium.Financeは、過去にもハッキングの被害に遭っていたこともあり、運営側の管理不足が引き起こした事態と言えるでしょう。
あまりにも被害額が大きいことから、損失を被ったユーザーへの補填があるのか否かに注目が集まっています。
なお、新バージョンに移行するタイミングでハッキング被害に遭ったので、犯人は事前に準備をしていた可能性が高いと考えられています。
資金の奪還は絶望的か
DeFiでは、過去にも何度かハッキングや運営が資金を持ち逃げする事件が起こっていました。
しかし、資金がBSCチェーン上から離れない限り、犯人のアドレスを凍結することで資金の奪還は可能となっており
バイナンスチームの協力によって、ユーザーの元に資金が戻ることは度々ありました。
ですが、今回は既にUranium.Financeから盗んだ通貨がBSCチェーン上を離れてミキシングされてしまっているので、資金の行き先を追うことが困難な状況となっています。
犯人への交渉が出来るか
Uranium.Financeは、以前ハッキングに遭った際、犯人との交渉で9割の資金を返還してもらうことができました。
その為、今回も犯人への交渉次第では、一部の資金が返還されるのではないかと考えられています。
恐らく犯人側としても60億相当の仮想通貨を現金化することはかなりのリスクになりますし
当局から追われ続けることになるのは出来る限り避けたいことでしょう。
そう考えると、数億~十数億程度の手打ち金で、資金を返還する可能性は十分あり得ます。
高利回りで魔界と呼ばれるDeFi
今回のハッキングは過去最大規模である為、非常に話題になっていますが
DeFi界隈では常にどこかしらでハッキングや資金も持ち逃げが発生しています。
高利回りな反面、非常にリスクが高いことからSNSでは魔界と呼ばれて恐れられているのです。
その為、多大な損害を被ったにも関わらず、諦めが早い人やそこまで気にしていない人も少なくありません。
ですが、中には分散投資をせずに、資金のほとんどを一点集中する投資家もいます。
特に今回のUranium.Financeは、かなり注目されていたプロジェクトだったこともあり、ここだけに集中投資をしていたユーザーも多かったようです。
また、分散投資をしていても30万ドル(約3300万円相当)の被害にあったユーザーもおり、今回の事件がどれだけ大きいかを思い知らされることとなりました。
まとめ
今回は、Uranium.Financeで発生した60億円相当のハッキング事件について取り上げさせて頂きました。
Uranium.FinanceはDeFiのサービスを提供している分散型取引所です。
トークンを持っていると配当が受け取れる仕組みが人気を博し、日本人ユーザーも多数利用していました。
中には3000万円以上の被害を被った方もおり、SNSは阿鼻叫喚となっているようです。
DeFiは高利回りが魅力のシステムですが、改めてリスクの高さを実感させられる事件となりました。