リップル社やXRPL Labsが創設メンバーに加わったことで、DeRec Alliance(以下DeRec)が話題です。
この団体は、仮想通貨や個人情報保護の普及に取り組んでおり、Web3時代にユーザーが安心できる環境を作ろうとしています。
今後DeRecは新たなオープンソース規格の構築を通し、ウォレットをまたいだデジタル資産の容易な復元を目指す考えです。
DeRecの創設メンバーにリップル社が加わったことで、今後の活動に期待する方もいるでしょう。
リップラーの支持を得て、注目度が上がるかもしれません。
将来的な活動が注目されるDeRecについて、概要や近況を見ていきましょう。
要点
DeRecとは?
DeRecとは、2024年1月に作られたばかりの組織です。
仮想通貨ヘデラ(HBAR)の開発を手がけるSwirlds Labsや、アルゴランド(ALGO)経済圏を作るAlgorand Foundationが創設メンバーとなりました。
仮想通貨の開発陣営が手を組み、新たな普及活動を展開します。
活動目的は、初心者でも仮想通貨を使いやすい環境の構築です。
ユーザーによっては経験が少なく、デジタル資産の扱いに慣れていません。
そうした方でもセキュリティの対策ができるように、秘密鍵やパスワードの喪失を防げるようサポートします。
加えてセーフティネット構築のため、ブロックチェーンのような分散型台帳技術の普及を目指す形です。
DeRecでは複数の仮想通貨の開発組織が手を組み、初心者でも安心できるWeb3環境を作ります。
分散型台帳のような新技術の普及だけでなく、初心者でもわかりやすいようにセキュリティを広めるスタンスです。
DeRecの支援により、今後はより多くの初心者が、健全な形で仮想通貨に触れられるでしょう。
リップル社とXRPL Labsも創設に加わる
DeRecの9日のプレスリリースによると、リップル社とXRPL Labsが創設メンバーに加わりました。
もともと2024年1月には、リップル社とヘデラの協業の可能性が一部メディアで報じられています。
実際は2企業による単純な提携ではなく、ヘデラの開発企業が属するDeRecに、リップル社が協力する形になりました。
リップル社はほかの創設メンバーとともに、2年間にわたりDeRecの事業へ協力します。
たとえばDeRecのガバナンス構造の明確化を行う形です。
以上に関連して、中心的ポリシーの構築も目指します。
つまりDeRecの事業内容や、それを裏づけるスタンスの確立に関わるのです。
リップル社は仮想通貨のXRPだけでなく、世界中の企業との提携や、独自の高速送金ネットワークなどで話題になりました。
長年話題を振りまいてきた企業が味方につき、DeRecは発展しやすくなったでしょう。
DeRecの今後の活動に、リップル社はどのように関わるのでしょうか。
DeRecの今後の展望は?
今後DeRecは、新規格の構築に取り組みます。
新規格の実現に向けて、Web2企業の協力も得るとのことです。
仮想通貨の利便性を上げたり、魅力を広めるため、さまざまな組織の意見を受け入れるのでしょう。
DeRecは最近の仮想通貨業界の問題として、ユーザー体験の複雑さを指摘しています。
以上を解決するため、デジタル資産の復元の簡素化を目指す形です。
なおかつ仮想通貨をスムーズに普及させるため、相互運用可能な規格を作ります。
DeRecは新規格を通し、多くの仮想通貨ユーザーの安心をもたらす狙いです。
その目的はデジタル資産の復元や普及の簡易化で、初心者でも便利に扱える世界を目指します。
リップル社を味方につけたDeRecは、世界的な仮想通貨普及に向けて本格的に動き出しました。
まとめ
DeRecは2024年1月に、複数の仮想通貨開発企業により結成されました。
リップル社やその関連会社も加わり、今後の発展が期待されます。
仮想通貨で実績を残す組織が集まれば、新しいアイデアが世に広まるかもしれません。
DeRecは活動にあたり、初心者にとって仮想通貨の使いやすい世界を目指します。
相互運用性のある規格で、資産復元を含めた便利なソリューションを提供する狙いです。
影響力の強いリップル社が味方についたことで、今後の活躍が期待されます。