先週のイーサリアムは下落トレンドに拍車がかかりました。
とくに週末においては暴落モードで、市場の冷え込みがうかがえます。
イーサリアム市場に何が起きているのでしょうか。
暴落の背景を中心に解説します。
要点
先週のイーサリアム相場
先週のイーサリアム相場は、週末の大幅な下落が目立ちました。
GMOコイン販売所における日足チャートで確かめましょう。
先々週はわずかな価格回復が見られましたが、今週はさらに底値を改める形になりました。
とくに21日以降の値下がりが大きい状況です。
21日の始値は36万1286円でしたが、23日の終値が27万2877円まで下がっています。
この間は約32.4%もの下げ幅になりました。
最近のイーサリアムでは考えられない値下がりです。
昨年末から段階的な値下がりが続いているだけに、今後も冷え込みが続く可能性があります。
大幅下落の背景は?
大幅下落の背景は、仮想通貨市場全体の冷え込みが挙がるでしょう。
ビットコインも21日からは大きく値を下げているからです。
前述のイーサリアムとは、値下がりのタイミングや下げ幅などが似ています。
以上からビットコインの相場につられたことがうかがえるでしょう。
大幅な下落の背景には、今週のFOMC(米連邦公開市場委員会)の動向への警戒がかかわっているようです。
25日~26日に金融政策会合を開催予定ですが、そこで3月の利上げ方針が固まるのではないかとされています。
FOMCの利上げをめぐる問題が一段落するまでは、安心できないようです。
今後のイーサリアム相場のポイントは?
今後のイーサリアム相場を占うには、ビットコインの値動きがかかわります。
またFOMCによる利上げの動向が、いつ一段落するからもよるでしょう。
それぞれの詳細を解説します。
ビットコインの値動き
基本的にイーサリアムをはじめアルトコインは、ビットコインの値動きにつられる傾向があります。
仮想通貨市場において、ビットコインのシェアが大きいからです。
以上からほかの通貨の需要が総体的に小さくなっています。
現状ではビットコインの景気が、仮想通貨市場全体の雰囲気を決めがちです。
イーサリアムなどアルトコインはシェアが限られている以上、どうしても主要勢力に引っ張られる場面が多くなります。
ビットコインが現在の下落トレンドから転換しない限り、イーサリアムの価格も下がり続けるかもしれません。
FOMCの利上げ問題
最近の仮想通貨市場は、FOMCの利上げ動向から影響を受けやすくなっています。
利上げによる経済の停滞感が懸念されるからでしょう。
少なくとも3月までは投資家たちの警戒心が強まったままかもしれません。
25~26日にはFOMCの会合が開かれますが、そこで3月に利上げ決行の方針が固まるかもしれません。
ここでの利上げは、米国における政策金利上昇を意味します。
その国の中央銀行が一般銀行に貸すときの金利が大きくなれば、一般の側は借りづらくなり、経済成長に影響が出るのです。
景気が良くないと仮想通貨の需要にも響くので、今後のFOMCの動向から目が離せません。
まとめ
今週のイーサリアムは週末の暴落が目立ちました。
最近ではあまり見ないような価格の下がり方だけに、今後の値動きも心配されます。
その背景としてFOMCの利上げ動向がかかわっているようです。
以上から仮想通貨全体の景気が影響を受け、イーサリアムの暴落にかかわっているのでしょう。
米国は3月に利上げする可能性が高まっており、その時期まではイーサリアムの値動きも慎重に見守った方がよさそうです。