先週のイーサリアムでは、週頭の暴落が目立ちました。
そこからは少しずつ価格を取り戻している印象ですが、まだ油断はできません。
最近の流れから、今週も一気の下落を迎える日が予想されるからです。
先週のイーサリアムの市況をまとめました。
要点
先週のイーサリアム相場まとめ
先週のイーサリアム市場を見てみましょう。
GMOコイン販売所における日足チャートで紹介します。
11日の暴落が致命的となり、下落トレンドはまだ続きそうです。
11日の始値は40万4760円でした。
しかし同日の終値が37万1399円となり、約9%の下げ幅です。
このような大幅な下落が決め手となり、40万円を下回る推移が続いています。
イーサリアム4月6日にも42万1302円の始値から39万6342円の大幅安が起きています。
こちらも1日だけで約6.3%の値下がりです。
今後もイーサリアムは段階的な大幅安を迎える可能性があります。
先週頭のイーサリアム暴落の原因は?
先週頭のイーサリアム暴落の背景を紹介します。
主な要因として、アメリカでの長期金利上昇の影響や、納税売りが挙げられる状況です。
それぞれの詳細を確かめてください。
米長期金利上昇につられている
アメリカでは長期金利の上昇が問題になっています。
Coinpost報道によると、米国債券10年金利が14日時点で2.83%でした。
しかし4月18日時点の楽天証券では、2.843%を示しています。
同条件の金利に関する日足移動平均も、3月半ばから急上昇に入りました。
金利上昇によって、人々がお金を借りづらい条件ができてしまい、資産を守る心理に傾きやすいとされます。
仮想通貨による損失から資産を守りたいという思いから、売り注文が殺到しているのでしょう。
アメリカでの納税売りも影響か?
11日の暴落では、アメリカにおける納税売りも関わっているようです。
2022年の同国では、18日が確定申告の期限を迎えます(一般的には15日)。
仮想通貨による利益も条件によっては納税対象です。
そのため税金支出の対策として、通貨を売り払う動きが高まったのでしょう。
仮想通貨は24時間365日取引可能ですが、11日の月曜日は、株式やFXなど金融市場の取引が始まる日です。
仮想通貨ユーザーも似たような感覚で取引を進めた結果、納税売りの殺到が起きたのでしょう。
アメリカでの長期金利上昇も相まって、投資家たちの売りたい心理が強まったと見られます。
今後のイーサリアムの価格予測は?
今後のイーサリアムも、下落トレンドの継続を警戒してください。
5日短期・25日長期の移動平均線分析では、11日~12日にデッドクロスが起きたからです。
こちらもGMOコイン販売所の日足チャートで確かめましょう。
デッドクロスは短期線が上から長期線の下へもぐりこむ現象です。
これが起きると、しばらく相場の下落が続くとされます。
デッドクロスが起きて、まだ1週間程度しか経っていないため、今後も下落傾向が続く可能性に注意です。
まとめ
先週のイーサリアムは11日の暴落が目立ったため、まだ下落トレンドが続きそうです。
米国では長期金利の上昇が問題になっており、これに確定申告シーズンも重なって、売りたいという心理が強まったとされます。
移動平均線で見ても先週にデッドクロスが起きたため、しばらくは冷え込んでいくでしょう。
ここ最近のイーサリアムにはネガティブな材料が多いといえます。
アップデートの動向も一段落しているため、今後はビットコインやほかの金融市場の動き次第でトレンドが決まりそうです。
しばらくは弱気心理の支配に注意してください。