今週のイーサリアムは、週の前半で暴落が目立っています。
週末は少し落ち着いた印象ですが、今後も油断はできません。
下落トレンドの最中に起きがちな、調整局面の可能性があるからです。
最近のイーサリアム市場に起きていることをまとめました。
要点
今週のイーサリアム市場まとめ
今週のイーサリアム市場を見ていきましょう。
GMOコイン販売所の日足チャートで検証を進めます。
今週のイーサリアム市場は、週前半の暴落が目立ちました。
週の初めである9日の始値は32万3271円でしたが、12日にかけて下落が集中しています。
12日の終値は24万1112円になってしまいました。
この間は約34.1%も価格が下がっており、ついに30万円を下回っています。
13日は前日分のマイナスを取り戻しているため、回復の兆しも見えるでしょう。
しかし下落トレンドが最中における価格調整局面の可能性もあるため、油断はできません。
30万円を下回ったあとも、イーサリアムは下落トレンドの継続に要注意です。
週前半の価格暴落の原因は?
週前半における暴落は、米国を中心とした金融引き締めの動きが、活発だからとされます。
加えて仮想通貨業界でも、話題の通貨であるテラ(LUNA)の暴落が問題になりました。
このようにネガティブな情報が揃ったことで、イーサリアムでも弱気心理が強まったのでしょう。
とくに米国の段階的な利上げの機運は、さまざまな金融資産に影響を与えそうです。
米国や日本の株式市場が利上げのせいでネガティブな限り、仮想通貨市場もそれにつられる懸念があります。
投資資産というイメージが強い以上、イーサリアムも世界経済やほかの金融資産からの影響を避けられません。
加えて仮想通貨としては、テラの暴落によるイメージダウンが気になります。
テラを開発しているテラフォームラボは、ドルとの価値連動があるステーブルコインのTerraUSD(UST)も運用中です。
ところがテラの暴落でUSTのドルに対する価値連動性も崩壊し、大幅に価値を失いました。
ステーブルコインの機能崩壊は、仮想通貨へのマイナスイメージにつながります。
こうした事態もイーサリアムの敬遠につながるでしょう。
いずれにしてもネガティブな話題が続くうちは、イーサリアムの下落トレンド継続に警戒が必要です。
週後半の価格回復の要因は?
週後半におけるイーサリアム市場の回復には、ショートカバーが要因に挙げられます。
これは価格下落後に、売りポジション保有者の買い戻しが集中し、相場が上方向へ反発することです。
仮想通貨にもレバレッジ取引はあり、売りポジションから入って買い戻しで利益を狙う投資家もいます。
下落トレンドは売りポジションの保有者にとって大きなチャンスです。
一方で買い戻しが集中すれば、一時的な価格反発も起きるのです。
これは下落トレンド中の価格調整局面といってもよく、今後もイーサリアム市場の冷え込みに要警戒でしょう。
今後の価格予測はどうなる?
少なくとも来週は、イーサリアム市場を慎重に見守ってください。
価格回復の兆しは見えますが、これだけで買いに走るのはおすすめできません。
下落トレンドの最中でも、一時的に価格を取り戻す現象はありえるからです。
ただし来週になって、価格の反発が続くようなら、トレンド転換も考えられます。
そのときは少しだけイーサリアムを買い足すのも選択肢です。
しかし現時点の値動きでは、まだイーサリアム市場を楽観視できないでしょう。
まとめ
今週もイーサリアムでは、暴落が相次ぎました。
ついに30万円を割り込み、トレンド転換の決め手はいまだに見えません。
週末は価格回復の兆しもありますが、まだ落ち込むリスクに注意です。
少なくとも来週にかけては、イーサリアム市場を慎重に見守る方がよいでしょう。