11月25~27日の3日連続の価格上昇で、イーサリアムは安値圏を脱出したと思われました。
しかし11月30日から再び価格下落が始まっており、相場は一進一退です。しかしローソク足と移動平均線の位置関係から、価格上昇のサインが考えられています。
今回と過去のイーサリアムチャートを紹介しつつ検証を行います。
要点
11月25日から3日連続で価格上昇するなど、イーサリアムは下落の流れは断ち切ったと思われます。ローソク足と移動平均線の関係から買いのサインを探ります。
イーサリアムは1万6000円のラインをめぐる攻防へ
こちらが12月1日時点の日足におけるイーサリアムのチャートです。
イーサリアムは11月14日の始値2万430円から下落トレンドに入り、24日の終値は1万5264円まで落ちました。
下落トレンド開始時の4分の1も価値が失われるなど、その落ちぶりに気が気でなかったユーザーも多いでしょう。
しかし25日から3日連続の価格回復の結果、27日時点の終値は1万6718円まで持ち直しています。
その後の価格は上がったり下がったりを繰り返し、12月1日時点では、1万6135円と回復時よりわずかに価値を落としています。
1万6000円台をめぐる攻防が今週のメインという印象です。
移動平均線との関係から価格上昇は近い?
先の画像にある赤い線グラフによる表示の25日移動平均線は下降傾向で、ローソク足は線から離れた下に位置していました。
このときはそれまでの下落反動で、イーサリアムの価格上昇が近いと考えられます。
過去にもイーサリアムはローソク足が移動平均線より下でレンジ状態になった後、急な価格上昇を見せたことがありました。
2019年8月30日~9月19日の例
2019年8月30日のイーサリアム市場では終値が1万7894年の底値を記録しており、25日移動平均線もローソク足から離れた位置を守りながら下がっていました。
1万8000円台をめぐるレンジ相場が続いていましたが、9月8日の終値1万9419円を記録した時点で平均線と交差し、19日の終値が2万3831円と大幅な上昇を見せました。
8月30日から30%もの上昇幅を記録しています。
ちなみにこのときは9月20日から反動による下落も大きくなったため、売りどきの見極めも重要です。
2019年2月7日~27日の例
2019年2月7日はイーサリアムの終値が1万893円と、5ケタさえ割りそうな底値を記し、7日の前から1万円を割るか割らないかのレンジ相場は1週間以上続いていました。
このときの25日移動平均線も、ローソク足から離れた上にありながら下降中です。
8日の相場は1万2372円への急上昇で平均線を追い越し、その後も順調に大幅な上昇を繰り返していきます。
最終的にイーサリアムは27日までに1万7380円という大きな上げ幅を示します。
20日間にわたり買い注文の殺到が出ていたようで、7日からの上げ幅は60%近くに及んでいます。
このようにローソク足と移動平均線の位置関係を見極めることが、確実に利益を叶える方法のひとつと考えられます。
今回のイーサリアムとローソク足の位置関係を考えると、買いポジションに入り、2~3週間のスパンで持ち続けると利益を押さえられる可能性があります。
まとめ
イーサリアムは今週で下落トレンドを脱出したと思われ、移動平均線とローソク足の関係から12月は価格の大幅上昇の可能性が考えられます。
今回のように移動平均線から離れた下の方でローソク足が並んでいると、まとまった価格上昇が近いサインかもしれません。
かねてからイーサリアムに注目しているユーザーにとっては、12月4日を予定しているアップデート「イスタンブール」とも合わせて来週あたりの相場が見逃せないでしょう。
今回の分析は価格上昇サインのひとつであり、100%的中するわけではありませんが、過去の事例を考えても来週はイーサリアムに要注目です。