10月8日、イーサリアムの開発者向けでは世界最大となるイベント「Devcon5」が大阪で開幕しました。
主催はイーサリアム財団であり、11日までの開催が予定されています。
日本国内では初めてで、開発者のヴィタリック・ブテリン氏などの来日もあり充実した内容が期待されます。Devcon5の詳細内容を紹介します。
要点
10月8日、大阪でイーサリアム開発者向けの世界最大級イベント「Devcon5」が開幕。開催内容を紹介します。
目次
Devconとは何か?
Devconとは、イーサリアムの開発者をはじめ、同通貨のコミュニティの関係者たちが今後の発展をめぐり議論や提案を交わす場として開催されるイベントです。
各国の首脳が行うG20やサミットなどのような形式でイーサリアム関係者が集まるイベントと考えれば良いでしょう。
議論内容はイーサリアムのアップデートや取引スピードアップなどのシステム改善、イーサリアムを使った社会貢献など多岐にわたります。
Devcon5の見どころは?
今年の第5回Devconの概要を説明します。2019年のDevconは10月8日~11日の4日間開催ですが、その期間中には様々なイベントや見どころがあります。
約33億円の投資計画を発表
今回の開催にあたり、イーサリアムはエコシステム発展などの各種プロジェクトに約33億円の投資計画を発表しています。
使途のひとつに、「イーサリアム1.x」におけるセキュリティやパフォーマンスなどの改善が挙げられています。
手口がエスカレートしているウイルスやハッキングなどの耐性を強めて安全性をアップするだけでなく、取引スピード向上など利便性を改善する狙いも見られます。
ほかにも、学問分野への投資も行うとしています。仮想通貨に携わる調査員や開発者を育て、優秀なメンバーをプロジェクトに引き込む目的がうかがわれます。
「MolochDAO」と呼ばれる分散システム開発事業などイーサリアムとの関わりが深いプロジェクトにも小額ながら支援する考えが明らかになっています。
アップデート「イスタンブール」に関係する発表
イーサリアムでは定期的なアップデートが行われており、次回の「イスタンブール」が11月に予定されています。
アップデート時期が近いときのDevcon開催なので、イーサリアム財団からイスタンブールに関する何らかの発表があると考える人もいるでしょう。
元々イスタンブールも10月予定だったのが11月に延期されるなど、イーサリアムのアップデートプロジェクトは準備が整わず延期になることもあります。
今回のDevconでアップデート内容や正式な実施予定日が発表されるのかが注目されます。
イーサリアム開発者やテスラCEOなど著名人が登場
今回のDevconでは、イーサリアムの開発者であるヴィタリック・ブテリン氏の来日が決まっています。
イーサリアムを生んだ張本人の登場を楽しみにする人も多いでしょう。開発者本人から今後の仮想通貨の見通しやイーサリアムの状況について語られることは貴重と考えられます。
今回のイベント開催にあたりブテリン氏がアメリカの電気自動車メーカーのCEOであるイーロン・マスク氏を招待したことも発表しています。
テスラ社は電気自動車以外にもソーラーパネル、リチウムイオン電池などを開発しています。
仮想通貨に内蔵されているブロックチェーンと呼ばれる取引記録システムも、電化製品やAIなど機械類との関わりが深くなっているため、マスク氏の仮想通貨やブロックチェーンに対する重要や見解が聞けるかもしれません。
まとめ
2019年10月8日~11日にイーサリアム開発者向けのイベントであるDevcon5が大阪で開催されます。
イーサリアム開発者のブテリン氏やテスラのイーロン・マスク氏が来場することもあり、イーサリアムや仮想通貨業界、ブロックチェーンの今後の発展について耳寄りな情報が語られるかもしれません。
今回のイベントがイーサリアムの市場価格にどう影響するかも含めて動向が注目されます。