年明けのイーサリアムは、レンジ相場が続いています。
12月28日にゴールデンクロスを迎えましたが、その効果は限定的です。
一方リップルは1月3日に大幅な安値を記録してから、下落トレンドが本格化しました。
このような値動きの背景に、米国でのビットコイン現物ETF非承認の可能性があります。
しかし今後承認されれば、イーサリアムやリップルにも買い注文が殺到するでしょう。
主要アルトコイン2銘柄について、最近の値動きとその背景をまとめました。
要点
今週のイーサリアム市場
まずは今週のイーサリアム市場を見ていきましょう。
GMOコイン販売所の日足チャートで検証します。
今週のイーサリアムは、3日の値下がりが目立ちました。
1日から2日にかけて陽線が連続しましたが、3日に売り注文が殺到した形です。
3日の始値は32万6865円でしたが、終値は31万0191円でした。
下落率は約5.1%で、前2日の上昇分を帳消しにしました。
加えて3日の安値は29万2748円で、30万円を下回るピンチが起きています。
4日は終値が32万1179円まで回復し、以後は主に31万円台を推移中です。
イーサリアムは12月28日にゴールデンクロスを達成しました。
同日の終値は32万4748円でしたが、現在は31万円台に落ち着いています。
以上からゴールデンクロスの効果は限定的です。
レンジ相場が続きますが、今後上昇の決め手が生まれるのでしょうか。
今週のリップル市場
続いて今週のリップル市場です。
こちらもGMOコイン販売所の日足チャートで検証します。
リップルは3日の下落をきっかけに、価格が落ち込んでいきそうです。
同日の始値は86.687円でしたが、終値は82.263円まで落ち、下落率は約5.1%を記録しました。
さらに最安値は68.426円で、不安定な相場がうかがえます。
状況が悪ければ大暴落もあったでしょう。
3日の値動きをきっかけに、リップルは市場が冷え込みはじめました。
6日は記事投稿時点で終値未確定ですが、80円を下回る可能性があります。
移動平均線も短期の5日線が、長期の25日線から下へ離れはじめました。
以上からリップルは、今後下落トレンド入りが懸念されます。
今後のアルトコイン市場はビットコイン現物ETFがカギに
イーサリアムとリップルはともに、3日に集中的な下落が起きました。
背景として、ビットコイン現物ETFに関するネガティブな報道があります。
しかし承認の可能性も報じられており、10日までに結論が出る見通しです。
実際に承認されれば、イーサリアムとリップルは上昇トレンドを迎えるでしょう。
仮想通貨サービス企業のMartixportは、3日のレポートで、SEC(米証券取引委員会)によるビットコイン現物ETFの非承認を予測しました。
Matrixportは申請企業について、承認の必要条件の未達成を指摘しています。
レポートが大々的に報じられたため、投資家のリスクオフ姿勢が強まったのでしょう。
一方ロイター通信は5日、ビットコイン現物ETFについて、来週の承認の可能性を報じました。
ビットコイン現物ETFをめぐり、証券取引所や投資会社がSECとの協議を続けています。
最終的な承認判断は9日か10日の見通しです。
SECが承認を決めれば、ビットコインの相場上昇が見込まれます。
イーサリアムやリップルもこれにつられて、価格を上げるでしょう。
ビットコイン現物ETFについて、さまざまな可能性が報じられています。
今週は非承認の可能性が指摘され、イーサリアムやリップルで値下がりが起きました。
しかし10日までに承認されれば、アルトコイン市場も上昇トレンドを迎えるでしょう。
まとめ
イーサリアムはレンジ相場が続き、リップルは下落トレンドを迎えそうです。
ともに3日は、集中的な価格ダウンがありました。
ビットコイン現物ETFの非承認の可能性を指摘するレポートがあり、市場に悪影響を与えた可能性があります。
しかし一部メディアでは承認の可能性が報じられており、今後の動向次第でアルトコイン市場も盛り上がるでしょう。
来週もビットコインETFの動向が、仮想通貨市場に影響を与えそうです。