前週のイーサリアムは上昇トレンドが目立ち、リップルもそれに続きそうです。
とくにイーサリアムではゴールデンクロスが起きており、価格上昇を強めています。
世界的な金融不安で、資産逃避目的による仮想通貨需要が高まっているようです。
主要アルトコイン市場の勢力拡大について、詳細を見ていきましょう。
要点
前週のイーサリアム市場
まずは前週のイーサリアム市場を見ていきましょう。
GMOコイン販売所の日足チャートによる検証です。
前週のイーサリアムは、力強い価格上昇を示しました。
本格的な値上がりは前々週土曜日の11日から始まっており、19日まではほとんどが陽線です。
11日の始値は18万6697円でした。
値上がりが続いた結果、19日の終値は23万1318円に達しています。
9日間で約23.9％の上げ幅です。
移動平均線では、15日にゴールデンクロスが起きています。
5日分を示す青の短期線が、25日分の赤の長期線を下から追い抜きました。
以上の結果として、上昇に拍車がかかっています。
11日の強力な反発がゴールデンクロスを招き、需要喚起につながりました。
前週のリップル市場
続いて前週のリップル市場を見ていきましょう。
こちらもGMOコイン販売所の日足チャートによる検証です。
リップルは16日から19日にかけて、力強い価格上昇を見せました。
16日の始値は47.085円です。
一方で19日の終値は49.896円でした。
この間の上げ幅は約6％です。
しかし前週からのリップルに、イーサリアムほどの勢いはありません。
時折集中的な下落があるからです。
15日や20日は、最近としては下落幅が大きくなりました。
時折の価格ダウンが、リップルの勢いを削いでいます。
一方で移動平均線は、ゴールデンクロス間近です。
25日分の長期線が下がってきたのに対し、短期線は17日から上昇カーブを描いています。
イーサリアムの市況を考えれば、同じアルトコインのリップルにもゴールデンクロスを期待できます。
一度クロスが起きれば、投資家心理が前向きに傾くでしょう。
リップルは上昇のきっかけをつかめるでしょうか。
クレディスイス問題で仮想通貨への資産逃避が集中か
16日からのイーサリアムやリップルの価格上昇は、金融不安の影響とされます。
アメリカで銀行の破綻が相次ぎ、欧州でもクレディスイスの経営懸念が浮上しました。
その結果多くの投資家たちが、仮想通貨への資産逃避を求めたのでしょう。
アメリカでは10日にシリコンバレー銀行、12日にはシグネチャー銀行の経営破綻がわかりました。
これがスイスの金融大手であるクレディスイスの経営懸念にまで発展しています。
米国から始まった金融不安が、欧州へ飛び火しているのです。
以上の結果が、仮想通貨への資産逃避につながったと見られます。
世界的な金融不安で、法定通貨の価値が揺らいでいるからです。
ビットコインが「デジタルゴールド」と呼ばれるように、イーサリアムやリップルにも投資家救済の可能性が考えられるのでしょう。
法定通貨と違って仮想通貨はグローバルに使えるので、銀行のトラブルがあったときの資産確保にも役立ちます。
世界が金融問題に揺れているときこそ、人気アルトコインに注目です。
とくにイーサリアムは大型アップグレード「上海」を控えており、投資家からの関心が高まるでしょう。
まとめ
イーサリアムはゴールデンクロスにより、価格上昇を続けています。
リップルでも上昇トレンド確定が近づく状況です。
3月は金融不安により、法定通貨の価値が揺らいでいます。
人気アルトコインが資産逃避先として注目を受けているのでしょう。
今後は世界経済情勢次第ですが、イーサリアムとリップルの上昇トレンドが続く可能性に注目です。
株やFXとの兼ね合いによっては、大幅な値上げを示すでしょう。
