5月1日からの週のイーサリアムとリップルは、ゴールデンクロスを果たせませんでした。
しかしイーサリアムが5日に大幅な値上げを見せたので、まだチャンスがあります。
主要アルトコイン2銘柄について、最近の値動きをまとめました。
経済的な背景についても解説します。
要点
【5月1日~】イーサリアムの値動き
5月1日からの週におけるイーサリアムの値動きを見ていきましょう。
GMOコイン販売所の日足チャートによる検証です。
イーサリアムは1日、3日、4日で下落が続きましたが、5日に大幅な値上げを示しています。
1日の始値は25万1563円でしたが、終値は24万2395円に下がっています。
2日には終値が24万9188円まで戻りましたが、4日の終値は24万5978円まで落ちました。
ゴールデンクロスに失敗して、相場が足踏み状態になっています。
しかし5日にイーサリアムは、始値が24万6005円だったのに対し、終値が26万1674円まで伸びています。
1日だけで約6.4%の値上がりです。
25万円の壁を一気に抜け、26万円に到達したことが、市場を前向きにさせるかもしれません。
移動平均線では、ゴールデンクロスのチャンスが続く状況です。
5日の大幅な値上がりもあり、5日分の青い短期線は、25日分の赤い長期線に近い状態を保っています。
ゴールデンウィーク明けに、上昇トレンドを本格化させる決め手が生まれるかもしれません。
【5月1日~】リップルの値動き
続いてリップルの値動きを見ていきましょう。
こちらもGMOコイン販売所の日足チャートによる検証です。
5月1日の週のリップルは、価格水準を落としています。
1日の始値は62.900円でしたが、3日の終値は60.033円まで下がりました。
かろうじて60円割れを避けていますが、前週の上昇の勢いにかげりが見られます。
4日から5日にかけては、価格上昇が続きました。
4日の始値は60.033円だったのに対し、5日の終値は61.360円まで上がりました。
しかしこの間の上昇率は約2.2%と、同時期のイーサリアムには及びません。
移動平均線はゴールデンクロスに失敗した結果、短期線が長期線からやや離れた状況です。
4月20日のデッドクロス以来、5月2日がいちばん近い状況でしたが、そこからは下降線です。
しかし長期線も下り坂が続いています。
リップルの投資家心理が上向けば短期線も上がり、次週にはゴールデンクロスを迎えるかもしれません。
FOMCの影響一服で今度こそゴールデンクロスか
イーサリアムとリップルのゴールデンクロス失敗の要因は、FOMC(米連邦公開市場委員会)です。
しかしゴールデンウィークが明けるころには、ゴールデンクロスが達成される可能性があります。
現地時間2日~3日のFOMCでは、0.25ポイントの追加利上げが決まりました。
さらにFF(フェデラルファンド)金利の誘導目標は5.00~5.25%となり、2007年以来の水準です。
FOMCの利上げを読んだ投資家たちが、リスクオフの姿勢を強めたのでしょう。
この背景からかイーサリアムとリップルは、5月に入ってから相場の足踏み状態が続いています。
一方でイーサリアムとリップルには、ゴールデンクロスの可能性が残る状況です。
5日のイーサリアムの大幅な値上げが、投資家心理を刺激するかもしれません。
この背景として、FOMCが利上げ停止の可能性を示したことが挙げられます。
利上げ停止が好材料となり、アルトコインで時価総額の高いイーサリアムへの買い注文が殺到したのでしょう。
イーサリアムの大幅な値上がりをきっかけに、主要アルトコインでゴールデンクロスが相次ぐかもしれません。
まとめ
5月1日からの週で、イーサリアムとリップルはともにゴールデンクロスに失敗しました。
FOMCをめぐり、投資家心理に迷いが生まれたからでしょう。
しかし利上げ停止の可能性が生じたため、今後アルトコイン市場で追い風が吹くかもしれません。
イーサリアムとリップルは、ゴールデンウィーク明けにゴールデンクロスを果たせるのでしょうか。