先週のイーサリアムとリップルは、ともに回復基調に転じました。
とくにイーサリアムはゴールデンクロスを迎えており、さらなる上昇が期待されます。
回復傾向の背景として、米CPI(消費者物価指数)の上昇率鈍化が挙げられる状況です。
今後しばらくは、アルトコイン市場で買い注文が集まりやすくなるでしょう。
イーサリアムとリップルの各市況を見ていきます。
要点
先週のイーサリアム市場
まずは先週のイーサリアム市場を見ていきましょう。
GMOコイン販売所の日足チャートで検証します。
先週のイーサリアムは、15日と17~18日の価格上昇が力強く、回復基調に転じています。
15日の始値は44万1276円だったのに対し、18日の終値は47万3843円まで伸びています。
4日間の上昇率は約7.4%でした。
価格上昇が続いた影響で、移動平均線も前向きな動きです。
青の5日線が、19日に赤の25日線の上方へ突き抜けました。
ゴールデンクロスが成立しており、今後の価格上昇が期待できます。
イーサリアムは15日から力強い価格上昇を始めました。
16日は反動で値下がりになったものの、翌日以降は押し目買いが集まったようで、価格水準が上がっています。
19日にはゴールデンクロスも起きているので、今後は上昇トレンドが続くでしょう。
先週のリップル市場
続いて先週のリップル市場を見ていきましょう。
こちらもGMOコイン販売所の日足チャートによる検証です。
リップルは17日まで上昇傾向でしたが、18日から19日にかけての値下がりも目立ちます。
先週の初めである13日からは、断続的な上昇がありました。
13日の始値は76.020円だったのに対し、17日の終値は79.557円まで伸びました。
この間の上昇率は約4.7%です。
イーサリアムほどではありませんが、着実に価格を伸ばしていました。
しかし18日以降は相場が失速しています。
19日の終値は77.369円まで下がっており、17日から約2.8%の値下がりです。
ただ移動平均線はゴールデンクロス目前なので、今後の好転も期待できます。
リップルは今後の相場について、慎重な予測が必要です。
しかし18~19日にかけての値下がりは、上昇トレンドの最中における調整局面かもしれません。
ゴールデンクロスにより、あらためて回復基調が示されるのでしょうか。
CPIの上昇率鈍化が投資家心理に好影響か
イーサリアムとリップルの回復の背景として、CPIの上昇率鈍化が挙げられます。
米労働省の15日発表では、4月のCPI上昇率が、前年同月比で3.4%になりました。
引用元:米労働統計局
3月の3.5%から0.1%下がり、鈍化がうかがえます。
以上からインフレが弱まったとされ、仮想通貨市場での需要拡大につながったようです。
CPIの前月比の上昇率も0.3%となっており、2月及び3月の0.4%から数値が下がっています。
以上から米国での利下げ機運が高まり、各金融市場で投資家の積極姿勢が生まれやすくなったようです。
イーサリアムとリップルでもCPI発表当日の15日だけでなく、17日でも力強い上昇が起きています。
アルトコイン市場はCPIを味方につけ、多くの買い注文を受けたのでしょう。
イーサリアムでゴールデンクロスが起きているため、今後も前向きな投資家心理が続きそうです。
CPIがきっかけとなり、アルトコイン市場で上昇トレンドが続きやすいと考えられます。
まとめ
イーサリアムとリップルは回復基調に転じ、上昇トレンドをうかがわせています。
とくにイーサリアムはゴールデンクロスが起きているため、今後も価格上昇に期待です。
リップルは18~19日の値下がりが気になるものの、ゴールデンクロスによる需要拡大が見込めるでしょう。
アルトコイン市場の回復基調は、CPIがきっかけとされます。
消費者物価の上昇率が鈍化したため、投資家心理を刺激したようです。
以上から今後もアルトコイン市場での上昇トレンドに期待しましょう。