今週のアルトコイン市場は、イーサリアムに続きリップルでもデッドクロスが起きました。
しかしともに週末は値上がりが続いており、上昇トレンドにあっさり切り替わるかもしれません。
FOMC(米連邦公開市場委員会)による利上げ停止の恩恵も、今後現れる可能性があります。
主要アルトコイン2銘柄について、最近の値動きを見ていきましょう。
要点
今週のイーサリアムの値動き
今週のイーサリアムの値動きを見ていきましょう。
GMOコイン販売所の日足チャートによる検証です。
イーサリアムは14日に集中的な下落があり、9日のデッドクロスの影響をうかがわせます。
しかし15日以降の値上がりも気になる状況です。
6月に入ってから5日、10日の下げ幅が大きかったので、約5日ごとに集中的な下落が続いていました。
しかし15日以降は反発が目立っており、これまでと違う現象です。
ここから上昇トレンドへの転換が起きるかもしれません。
14日の始値は23万7748円でしたが、終値は22万3727円まで下がりました。
下落率は1日だけで約5.9%です。
しかしそこからは値上がりが連続しており、とくに16日の伸びが目立ちました。
記事投稿時点で終値確定の最終日である17日は、23万9035円の終値です。
14日終値との比較では、約6.8%上がりました。
イーサリアムは14日に集中的な下落を迎えましたが、そのあとの3日間でダメージを回復させています。
この現象は、最近の暴落直後には見られなかったので、上昇トレンド再開を予感させるでしょう。
暴落への警戒はまだ必要ですが、今後の値動きに注目してください。
今週のリップルの値動き
続いて今週のリップルの値動きを見ていきましょう。
こちらもGMOコイン販売所の日足チャートによる検証です。
リップルは14日に集中的な下落を迎え、その影響から16日に移動平均線のデッドクロスが起きました。
イーサリアムでも9日に同様の事象が起きています。
デッドクロスを迎えた銘柄は、一般的に下落トレンドが続きやすいとされます。
しかし15日以降は値上がりで終わる日が多く、まだ確定したかわかりません。
今回のデッドクロスがダマシか本物かは、今後の値動きで判断しましょう。
14日は始値が71.286円でしたが、終値が63.785円まで下がりました。
1日の下落率が約10.5%になっています。
最近のリップルでも見られなかった暴落なので、本来は狼狽売りが起きてもおかしくありません。
しかし実際は、15日以降において値上がりの日が多くなっています。
記事投稿時点で終値確定の最終日である17日は、終値が66.502円でした。
14日の終値との比較では、約4.3%の上昇率です。
リップルはまだ直近のダメージを回復しきれていませんが、このまま少しずつ価格を取り戻すかもしれません。
FOMCによる利上げ停止の影響は?
今回のアルトコイン市場のハイライトは、14日の各銘柄の大幅な下落と、それにともなうリップルのデッドクロスです。
6月13日と14日にFOMC(米連邦公開市場委員会)が利上げを見送りましたが、7月以降の再開の可能性も示しています。
利上げ再開の可能性が投資家心理をネガティブにさせて、14日の各銘柄の不調につながったようです。
しかし今後はこうしたリスクオフ姿勢も一服して、利上げ停止の恩恵が目立つかもしれません。
以上から15日以降のイーサリアムとリップルの価格上昇は、押し目買いの殺到と読めます。
価格回復が続けば、各銘柄の移動平均線が再びゴールデンクロスを迎え、上昇トレンドにつながるでしょう。
今後のイーサリアムとリップルにおいて、利上げ停止の恩恵が生まれる可能性に注目してください。
まとめ
イーサリアムに続いてリップルでもデッドクロスが起きました。
14日には各アルトコインで暴落が起きています。
同日にFOMCが利上げ停止を決めながら、それが再開する可能性を示したからです。
しかし15日以降は、主要アルトコイン市場で押し目買いのような動きが続きました。
段階的な価格回復を通して、再び上昇トレンドを迎えるかもしれません。
一方でリップルのデッドクロスから、そこまで楽観視できない方もいるでしょう。
今後のアルトコインのトレンドは、米国での利上げ停止の恩恵が生まれるかによります。