先週のイーサリアムは一進一退が続いており、近づいていたゴールデンクロスはまだ実現していません。
一方でリップルは反落が目立ち、裁判バブルが終わった可能性があります。
しかし価格調整局面に過ぎない場合は、さらなる上昇も見られるでしょう。
イーサリアムとリップルについて、最近の値動きを紹介します。
要点
先週のイーサリアムの値動き
まずは先週のイーサリアムの値動きを見ましょう。
GMOコイン販売所の日足チャートによる検証です。
先週のイーサリアムは、17日の下落が目立ちました。
しかしそこからはジリジリと価格を伸ばしています。
まとまった下落を一度迎えてから、週末まで少しずつ価格を回復させる状況です。
17日の始値は26万1117円ですが、終値は25万5643円でした。
この間の下落率は約2.1%でした。
18日以降は少しずつ価格を上げていき、23日の終値は26万1668円でした。
17日の始値を少し上回る程度です。
移動平均線では、5日線が25日線の上方へ突き抜けるゴールデンクロスが期待されました。
しかし先週のうちには起きていません。
17日の値下がりと、それ以降の価格回復が鈍かったからです。
今週こそゴールデンクロスが起きるか注目しましょう。
先週のリップルの値動き
続いて先週のリップルを見ていきましょう。
こちらもGMOコイン販売所の日足チャートによる検証です。
先週のリップルは19日まで値上がりが続きました。
しかし20日からは値下がりの日が多くなっています。
単純な価格調整局面なのか、裁判バブルの終わりか判別しづらい状況です。
18日の始値は99.405円でしたが、19日の終値は112.683円まで伸びました。
この間の上昇率は約13.4%です。
しかし週末である23日の終値は102.505円まで下がりました。
またこの日から移動平均線の5日線も下を向き始めています。
利益確定売りの集中が始まったと考えられますが、ここからトレンドが変わる可能性にも注意してください。
リップルの反落は価格調整局面か
今後のアルトコイン市場は、リップルの値動きに注目です。
最近のリップルは値下がりが目立っていますが、これは単なる価格調整局面かもしれません。
調整が終われば、再び価格を伸ばすシナリオが考えられます。
発行会社の一部勝訴によるバブルにより、高需要の継続の可能性があるからです。
13日に米地裁がリップル社に有利な判決を下して以来、同社発行の仮想通貨が高騰しました。
取引相場は100円を超えており、19日の終値は112.683円です。
仮想通貨業界のネガティブなニュースが目立たない限り、多くの投資家による強気姿勢が続く可能性があります。
一方で裁判バブル終了として値下がりが続いている場合、リップルが下落トレンドに入ります。
13日の一部勝訴からすでに1週間以上経過しており、過熱した市況が自然と冷めるかもしれません。
ブルームバーグによると7月25日~26日のFOMCでは(米連邦公開市場委員会)では0.25%の利上げの見通しで、こちらをめぐるリスクオフ姿勢も想定されます。
以上からリップルは裁判バブルの影響がまだ続きそうですが、それが一服するタイミングにも気をつけましょう。
仮に下落トレンドに突入すれば、イーサリアムをはじめほかのアルトコインもつられて値下がりが続く可能性があります。
まとめ
先週のイーサリアムはゴールデンクロスに失敗しています。
17日の値下がりが目立ち、それ以降に価格を回復させていますが、決め手に欠けるため伸び率は高くありませんでした。
リップルでは先週半ばまで一部勝訴によるバブルが続いていますが、そのあとは反落が目立ちました。
価格調整局面か裁判バブルの終了かは、今週以降の値動きにかかります。
以上から先週のアルトコイン市場は、全体的にポジティブな動きがありませんでした。
しかしイーサリアムとリップルは、今週にも価格を好転させる可能性があるので、これからの値動きを注視してください。