今週のイーサリアムとリップルの市況を紹介します。
イーサリアムでは8日の値上がりが決め手となり、2日後にゴールデンクロスを迎えました。
リップルでも価格が持ち直し、90円台で取引される場面が見られます。
それぞれの市況と、経済的背景を見ていきましょう。
要点
今週のイーサリアムの値動き
今週のイーサリアムの値動きを見ましょう。
GMOコイン販売所における日足チャートでの検証です。
今週のイーサリアムは、価格水準が上がっています。
とくに8日の値上がりが目立っており、移動平均線の5日平均額を上昇させました。
8日の集中的な値上がりで、投資家心理も前向きになったようです。
景気のよい状態が再び続くのでしょうか。
8日の始値は25万3666円でしたが、終値は26万0514円まで伸びています。
その日だけで約2.7%の上昇率です。
8月に入って以来の大きな上昇率を見せており、トレンドの決定をうかがわせます。
これに投資家たちが安心して、買い注文を殺到させるかもしれません。
移動平均線も5日線が8日から上を向き、10日にゴールデンクロスを迎えました。
8日の集中的な値上がりが決め手です。
以上から今後は上昇が続く期間や、どこまで価格が伸びるかが焦点といえます。
今週のリップルの値動き
続いて今週のリップルの値動きを見ましょう。
こちらもGMOコイン販売所の日足チャートによる検証です。
リップルは8日から9日にかけての上昇が目立ちました。
これにより90円台での取引も見られます。
先週は3日にデッドクロスを迎え、そこから価格が下り坂でした。
しかし今週の上昇によって、下落トレンドがストップしたかもしれません。
8日の始値は85.789円でしたが、9日の終値は92.455円まで伸びました。
この間の上昇率は約7.8%です。
同時期のイーサリアムより伸びており、前向きな投資家心理がうかがえます。
下落トレンドは短期間で終わり、ここから再上昇へ向かうかもしれません。
移動平均線も5日線が9日から上を向きはじめました。
一方で25日線が、下り坂へ入っています。
この線は7月の裁判特需の影響を受け、6日まで上方へ大きく伸びていました。
2本の移動平均線の距離が縮まり、どの時点でゴールデンクロスを迎えるかが今後の焦点です。
イーサリアムがゴールデンクロスを迎えたばかりなので、リップルがそれに続けば上昇トレンドへ向かうでしょう。
アルトコイン市場を刺激した要因2つ
今週の前向きなアルトコイン市場の要因は、以下の2つです。
・米国での利上げ打ち止めの機運上昇
最近話題になっているビットコイン現物ETFは、ギャラクシーデジタル社が申請したものです。
マイク・ノボグラッツCEOが第2四半期決算発表で、最長でも6カ月後に承認される見通しを語りました。
またブルームバーグによると、米フィラデルフィア連邦準備銀行のパトリック・ハーカー総裁が、FOMC(連邦公開市場委員会)による利上げ終了の可能性を語りました。
利上げは仮想通貨市場を冷え込ませる要因だったので、今回の要人発言は投資家心理を前向きにさせています。
このように経済的な好条件が重なり、アルトコイン市場が上向きました。
まとめ
今週はイーサリアムがゴールデンクロスを迎えました。
リップルも価格水準を再び上げたので、上昇トレンドを取り戻すかもしれません。
米国ではビットコイン現物ETF承認や利上げ終了に対する機運が高まっています。
このような好条件も、アルトコイン市場を後押しする要因です。
来週以降に、イーサリアムとリップルでさらなる値上がりが見られるのでしょうか。