今週のアルトコイン市場では、イーサリアムが好調をキープしています。
ブラックロックによるイーサリアム現物ETFの上場申請が、追い風になったのでしょう。
一方でリップルは、相場が乱れはじめました。
11月8日~9日開催のリップル社主催イベント「SWELL」が終わり、特需が一服したからでしょう。
今週のイーサリアムとリップルの各市場を解説します。
要点
今週のイーサリアム市場
まずは今週のイーサリアム市場のまとめです。
GMOコイン販売所の日足チャートを確かめてください。
今週もイーサリアムは、上昇トレンドが続いています。
週の初めである6日から10日まで、陽線が並びました。
とくに9日は、一日だけで約7.7%の上昇率です。
イーサリアムは11月に入っても、需要が高水準を保っています。
10月後半から上昇トレンドが本格化しており、その勢いはとどまるところを知りません。
6日の始値は27万5095円なのに対し、10日の終値は30万8542円まで伸びました。
5日間の上昇率は約12.2%です。
ここ最近では大きな上昇率なので、需要の拡大がうかがえます。
今週の市場を見る限り、イーサリアムの好調は継続中です。
すでに30万円を超える取引も見られます。
11日以降は価格がやや落ち着いた印象ですが、今後も高値取引に期待できます。
今週のリップル市場
続いて今週のリップル市場のまとめです。
こちらもGMOコイン販売所の日足チャートを見ていきましょう。
リップルはイーサリアムと違い、不安定な相場になりました。
6日に価格が大きく伸びたあと、9日まで反動安が目立っています。
6日は始値が95.087円なのに対し、終値が104.649円まで伸びました。
一日だけで約10.1%の上昇率です。
100円の大台を超え、歓喜したリップラーもいるでしょう。
しかし以降は相場が乱れはじめ、7日と9日の陰線が目立っています。
たとえば7日の始値は104.650円でしたが、終値は101.861円まで下がりました。
さらに9日の始値は101.860円なのに対し、終値は96.671円まで落ちています。
7日の始値と9日の終値を比べると、約5.1%の下落率です。
10日以後は、主に97円~99円を推移しています。
今週のリップルは上昇ムードが一服して、安定しない相場です。
相場ダウンが続く可能性に気をつけてください。
イーサリアムとリップルで明暗が分かれた要因
イーサリアムの上昇トレンド継続の要因には、関連する現物ETFの動向があります。
一方でリップルの相場が乱れた原因は、SWELLの開催終了を受けた利益確定売りの殺到です。
以上から、イーサリアムとリップルの明暗が分かれました。
ブラックロックは9日、SEC(米証券取引委員会)にイーサリアム現物ETFの上場申請を行いました。
この種類のETFは、米国で承認されたことがありません。
実際にイーサリアムの価格は、上場申請があった9日に大きく伸びています。
上場への期待感から、買い注文が殺到したようです。
一方リップルでは、利益確定売りの集中が考えられます。
開発会社が8日から9日にかけて開催したSWELLが終わったからです。
開催前日の7日から、多くの投資家が利食いを始め、開催終了日の9日にその動向が強まったのでしょう。
イーサリアムはETFをめぐる好材料があった一方、リップルはSWELL特需の一服がうかがえます。
今後はイーサリアムがアルトコイン市場をリードしそうです。
まとめ
イーサリアムは現物ETFをめぐり、特需による価格上昇がありました。
今後はETF関連のニュースを味方につけ、アルトコイン市場をリードする可能性があります。
一方リップルはSWELL終了とともに、利益確定売りが殺到しており、相場が乱れはじめています。
このまま売り注文が殺到すれば、さらに価格が下がるでしょう。
イーサリアムはETF関連のニュースが追い風になる一方、好材料を失ったリップルは雲行きがあやしくなってきました。
今後はイーサリアムに有利な状況が続くでしょう。