イーサリアム財団のParithosh Jayanthi氏は11日に、イーサリアムメインネットにてShadow Fork実施を明かしました。
これによってPoS(Proof of Stakes)移行へまた一歩前進したことになります。
Shadow Forkはいわゆるストレステストで、現在進行中である大型アップグレードの準備段階のひとつです。
目標達成に近づいたことで、将来を楽しみにする方もいるでしょう。
Shadow Forkの詳細をまとめました。
要点
目次
Shadow Forkの発表
イーサリアム開発者のひとりであるParithosh Jayanthi氏は11日、メインネットにおけるShadow Fork実施を明かしました。
訳:The Mergeのパンダがやってきました! メインネットでのShadow-Fork-1は1時間半前にTTDに到達した。我々はファイナライズとブロック生成をしました。我々はNethermindとBesuにおける進行中の健全性確認において、小さな問題らしきものを確認しています。Erigonは現在、来たるステータスアップデートという目標へ前進中です。
Jayanthi氏は、Shadow Forkをめぐって小さな問題を確認したとのことです。
しかしファイナライズやブロック生成の成功を見る限り、今回のプロジェクトはうまくいったと読めます。
大型アップグレードに向けた計画が、順調に進んでいるのでしょう。
Shadow Forkとはイーサリアムのストレステスト
Shadow Forkとはイーサリアムメインネットにおけるストレステストです。
仮想通貨としての運用にあたって、耐久可能な負荷の程度や安全性を検証します。
アップデートに向けてシステムが正常に動くかを確かめる作業です。
仮想通貨のテストネットでは、メインよりもアクセスが少ないのが難点です。
そのため開発者がストレステストとして、システムが健全に動いてくれることを確かめます。
幸いにも今回のテストでは、ブロック生成やファイナライズの成功がわかりました。
ストレステストをクリアしたことで、イーサリアムの開発は今後も順調に進みそうです。
この結果に関して以下の口コミが寄せられたので、こちらも参考にしてください。
Shadow Forkとイーサリアム大型アップグレードとの関係
Shadow Forkは、イーサリアムで展開中の大型アップグレード「The Merge」を進めるためのテスト段階です。
The Mergeによって、コンセンサスアルゴリズムをPoW(Proof of Work)からPoSに変えます。
以上のプロセスを成功させるには、プログラムが正常に動くことを確かめなければなりません。
その確認作業がShadow Forkです。
今回のテストは良好な結果に終わったため、イーサリアムのThe Mergeは順調に進んでいるとうかがえます。
今後のイーサリアムの計画は?
イーサリアムのPoS移行に向けたテストは、今も進行中です。
開発者のMarius Van Der Wijden氏が、テストの状況をツイートしています。
訳:我々は歴史的イベントにとても近づいています。イーサリアムのPoS化のテストが進行中です。今日はメインネット初のShadow Forkです。TTDまであと約690ブロック(2時間以内で)です。
Jayanthi氏は今回メインネットで初めてShadow Forkをしたことを語っており、次週には同期テストや協力ユーザーの拡充をするとのことです。
日本時間15日23時からはコア開発者の会議が開かれます。
Shadow Forkだけでなくテストネット「Kiln」や次期アップグレード「Shanghai」などが議題になる予定です。
まだまだアップグレード完了まで時間がかかりそうですが、開発自体は順調といえます。
まとめ
イーサリアムのメインネットで、アップグレード前のテスト作業であるShadow Forkが実行されました。
こちらでの良好な結果により、開発が順調であるとうかがえます。
今後もイーサリアムはThe Mergeに向けて、プログラムを次々と消化する予定です。
開発動向次第では、今よりも多くの注目を集めるでしょう。