2006年から続くアメリカのCNBC経済番組「FastMoney」で、有識者からビットコインを持ち上げる声が挙がっています。
番組では、ビットコインが2021年に5万ドルまで達するといった発言が飛び交っており、非常に好意的に見られているようです。
数年前までは怪しい投機商品として認識されていたビットコインですが、様々な番組で取り扱われることによって、本格的に投資商品として認識される日は近いかもしれません。
CNBC経済番組でビットコインが持ち上げられる
アメリカのCNBC経済番組ファストマネーで、ビットコインの価値が上がっていくと捉えられる発言がありました。
ファストマネーは、主にナスダックの個別銘柄などの見解を有識者が語り合う番組ですが、最近ではビットコインの話題も取り扱うようになったようです。
先日の放送では、有識者のBrian Kelly氏がビットコインの希少性がいかに優れているかを解説し、ゴールドよりもビットコインを選択するべきだと語りました。
特に半減期によって供給が減少したことで、ストック対フローがゴールドに勝っている点を重視しているようです。
また、価格についても「ビットコインは2021年に5万ドルまで到達するだろう」と発言しており、かなり強気な目線でビットコインの将来を見据えています。
番組内では、ゴールドを支持する者もいましたが、古くからある経済番組でゴールドと対等な位置で議論を交わされる領域までたどり着いたことは、ビットコインが成長している何よりもの証とも言えるかもしれません。
ここしばらくの間、株安の傾向が見られている一方で、ゴールドとビットコインの価格は留まることなく上昇しており、法定通貨の価値が下がることを危惧して資産の保存を考え出す投資家が増えてきていることから、Brian Kelly氏の発言はそこまで非現実な話ではないと言えるでしょう。
人々の認知が増えてきていることも価格上昇の要因か
ファストマネー番組内では、ビットコインの持つ希少性や、半減期後のサイクルによって価格が上昇しているという見方をしていましたが、一般投資家や機関投資家からビットコインの認知が増えてきていることも価格が上がっている要因のひとつだと言われています。
今までは、ビットコインの名前は知っているものの、その特性や仕組みについて詳しく知ろうとする者はあまり居ませんでした。
特にコインチェック流出事件後の暴落直後は、仮想通貨は危ない物として認識されてしまい、しばらくの間は新規参入よりも退場者の方が圧倒的で、仮想通貨人口は減るばかりでしたね。
しかし、最近はファストマネーのような経済番組で好意的に取り上げられたり、テレビ東京のモーニングサテライトでビットコインの先物価格がテロップで流れたりと、世間に馴染みつつあります。
また、大手投資ファンドが続々とビットコイン投資信託をリリースし始めたことによって、今まで株やゴールドにしか興味を示さなかった投資家たちから徐々に注目をされるようになってきています。
コロナの影響で認識も変わる
ビットコインが身近なものになりつつあることで、ビットコインへの警戒心が薄れてきていることに加えて、コロナショック後のお金のばら撒きによって、法定通貨の価値が落ちても資産を減らさずに済む方法を模索する人が増えてきたこともビットコインにとって好材料でしょう。
コロナショック後は、株が暴落したことによって反動を狙うかのように株の人気が急上昇しましたが、日経平均やダウ平均が回復してきた現在は、インフレーションを想定した投資が主流になりつつあります。
ビットコインはその性質上、インフレーションに非常に強く出来ており、人々からのビットコイン=資産の保存に有用なのではという認識が生まれつつあります。
世の中の環境が大きく変わることで、人の認識というのはあっという間に変わるものですから、これからはデジタル通貨を安全資産のひとつとして選択される時代が来るかもしれません。