仮想通貨投資のために、恐怖・強欲指数を知っておきましょう。
投資家心理のバロメーターとして、今後の投資判断に役立つからです。
最近の恐怖・強欲指数は、ビットコイン史上最高値以来のハイスコアで話題になりました。
今後も同指数が、正しい投資方法へ導くかもしれません。
恐怖・強欲指数の定義と、最近の動向を解説します。
要点
恐怖・強欲指数とは?
恐怖・強欲指数(Fear & Greed Index)は、米テレビ局CNNが提唱した指標です。
恐怖は「Fear」、強欲は「Greed」を指します。
多くの投資家は前者だと損失リスク、後者が利益追及を意識している状態です。
恐怖・強欲指数では、0から100まで示されます。
基準は以下のとおりです。
0~25 | Extreme Fear(極度の恐怖) |
25~45 | Fear(恐怖) |
45~55 | Neutral(中立) |
55~75 | Greed(強欲) |
75~100 | Extreme Greed(極度の強欲) |
0に近づくほど投資家心理がネガティブで、相場が割安になりやすいのです。
100に近いほどポジティブで、相場が高まりやすいといえます。
仮想通貨のトレンドを考えるときも、恐怖・強欲指数が参考になるでしょう。
Twitterでも活用事例が見られます。
恐怖・強欲指数が仮想通貨投資に重要な理由
恐怖・強欲指数は、投資家心理の分析に重要です。
指数が極端であるほど、トレンドを見分けやすいといえます。
極端な指数は、トレンド転換のサインにもなるでしょう。
利用者は指数状況に応じて、以下の判断を下せます。
指数状況 | 判断セオリー |
0に近い | 売られすぎ |
100に近い | 買われすぎ |
たとえば売られすぎなら、相場が割安といえます。
下落トレンドと読めますが、前向きに考えれば安く買えるチャンスです。
将来的な利益を見込んで、あえて買う選択肢もあるでしょう。
買われすぎなら、相場が割高です。
上昇トレンドととらえられますが、過熱感がありすぎて警戒すべきという考えもあります。
あまりに強欲指数が強ければ、投資を控えることも選択肢です。
また指数公表のサイトによっては、過去の数値も示します。
たとえば数値が上昇傾向なら、投資家心理が上向きなので、相場も上昇トレンドが続く可能性があるのです。
目先だけでなく、過去の数字も参考にしてください。
このように恐怖・強欲指数は現在の市況だけでなく、その先の予測にも役立ちます。
最近はビットコイン史上最高値以来に強欲指数が強い
仮想通貨では最近の恐怖・強欲指数が前向きになっています。
2023年3月21日時点のalternative.meでは、68でした。
投資家心理がほどよくポジティブに感じられます。
しかし同指数が60代後半になるのは、ビットコイン史上最高値更新があった2021年11月以来です。
2022年は世界的なインフレの懸念で、恐怖傾向が強まっていました。
今回は米国での複数銀行の倒産や、クレディスイス問題などで、仮想通貨の資産逃避機運が起きています。
強欲傾向も金融不安が背景でしょう。
いずれにしても仮想通貨は、今が買い時かもしれません。
まとめ
仮想通貨の今後の動向予測では、恐怖・強欲指数に注目しましょう。
恐怖傾向なら売られすぎ、強欲傾向なら買われすぎと判断できます。
とくに極端な傾きには注意してください。
たとえば強欲傾向が大きすぎると、利益確定売りの殺到が近いかもしれません。
殺到による価格ダウンに警戒しましょう。
このように恐怖・強欲指数から、投資家心理を読めます。
近い将来での傾向変化も予測できるかもしれません。
仮想通貨への投資時は、投資家心理についての指数チェックが重要です。