ロイター通信によると、FTXのサム・バンクマン=フリード元CEOは2日、米ニューヨーク州連邦地裁で有罪判決を下されました。
詐欺や共謀など7つの罪に問われていましたが、すべてで有罪が確定しています。
2024年3月28日に量刑が言い渡される見通しですが、一部メディアでは懲役100年超の可能性が浮上する状況です。
サム元CEOの裁判について、以下で詳しく見ていきましょう。
要点
サム元CEOに有罪判決
FTXのサム元CEOは、ニューヨーク州連邦地裁により、7つすべての罪で有罪判決を下されました。
サム元CEOはFTXの創業者でしたが、2022年11月に経営破綻を迎えています。
以上を受けて、顧客資金の不正流用をはじめ、さまざまな疑惑が浮上しました。
米当局による刑事告発により、12月にバハマで逮捕されています。
サム元CEOは、判決まで罪を認めていませんでした。
しかし元側近は罪を認めており、サム元CEOの犯罪につながる動きを語る人物もいました。
以上からFTX騒動の主犯格として認められた形です。
FTXによる裁判所への提出資料によると、100万人超の顧客が損害を受けています。
以上の責任も含め、サム元CEOの悪質性がうかがえるでしょう。
FTXは2023年11月時点も、顧客への補償に動いています。
サム元CEOにも、今回の騒動への反省に加え、顧客への謝罪や補償が求められるでしょう。
X(旧Twitter)では以下の口コミがありました。
サム元CEOが問われた罪
サム元CEOは今回の裁判にあたり、7つの罪に問われていました。
そのうちのひとつが、顧客資産の不正流用です。
サム元CEOは既報のとおり、アラメダリサーチを通し、顧客資産を投資に利用していました。
以上の行為について、合法と認識していたといいます。
しかし実際は違法であり、サム元CEOのずさんな経営方針が認められた形です。
ほかにもニューヨーク州での詐欺や、マネーロンダリングなどの疑いが持たれていました。
顧客資産の私的利用により、仮想通貨の購入者をだましたことになります。
ユーザーの資産を不正に口座移動させたことから、マネーロンダリングの罪にも問われました。
サム元CEOのずさんな資金管理により、さまざまな犯罪が成立しています。
顧客資産を不当に扱った結果、重罪が認められた形です。
2024年3月の量刑審判では懲役100年超の可能性も
サム元CEOは、2024年3月28日に正式な量刑を言い渡されます。
一部メディアでは、懲役100年超の可能性が指摘されました。
たとえばWIREDでは、最高115年の量刑を予測しています。
数々の罪によって懲役年数が加算され、悪質性も加味すると、懲役が100年を超えるのでしょう。
重すぎる量刑には、FTXの社会的影響力が関わっています。
同社は経営破綻直前まで、世界的な規模を誇る仮想通貨取引所でした。
しかし顧客資産の不正流用が明らかになり、引き出しに応じられなくて経営破綻しています。
サム元CEOは大手企業創業者としてあまりにも無責任だったため、今回の重罪に問われているのでしょう。
今後の裁判で、量刑に関わる新たな情報が明かされるかもしれません。
2024年3月の量刑決定まで、サム元CEOの動向に注目が集まるでしょう。
まとめ
FTXのサム元CEOは2日の裁判で、7つすべての罪で有罪判決を下されました。
正式な量刑は2024年3月に言い渡されますが、懲役100年を超える可能性もあります。
FTXは経営破綻直前まで世界的に影響力があり、顧客資産流用による社会的損害は計り知れません。
以上からサム元CEOは、残りすべての人生を刑務所で過ごす可能性があります。
いずれにしても量刑が決まるまで、その動向に注目が集まるでしょう。