Coindeskは、2022年をイーサリアムの年になると推測しています。
またGMOコインでは、前年12月の現物取引月刊シェアにおいて、イーサリアムが1位になりました。
DeFiやコンセンサスアルゴリズム移行などにより、最近のイーサリアムは確かに話題です。
しかし以上の背景から、ビットコインを逆転するのでしょうか。
2022年にイーサリアムが大きな注目を受ける理由を解説します。
要点
2022年がイーサリアムの年になりそうな理由
Coindeskでは、2022年はイーサリアムが仮想通貨業界を支配するとの予測があります。
記事を書いたPaul Brody氏は、以下の理由を示しました。
・DeFiとメインストリーム金融との統合
・コンセンサスアルゴリズムの移行
DAOとはイーサリアムの独自プロジェクトです。
同プラットフォームにおいて分散型の投資ファンドを作るために生まれました。
各個人が決定権を持っていたり、ユーザー全員での情報共有からひとつの目的達成を目指したりできるなど、独自の特徴を備えています。
Brody氏は新しい組織の形として、DAOが2022年の主役になると考えているようです。
イーサリアムはDefiとの相性の良さが注目されています。
DeFiは「分散型金融」という意味で、イーサリアムのスマートチェーンを利用したアプリケーションです。
イーサリアムウォレットを持ってDeFiサービスにアクセスすれば、貸しETHなどで収入を得る可能性があります。
Brody氏はDeFiが従来の金融システムと統合を続け、2022年末には中央集権型の金融組織がDeFiシステムを提供すると予測しました。
実際に世界的な銀行がDeFiと組み合わせたサービスを始めれば、大きな話題になるでしょう。
最後はコンセンサスアルゴリズムの移行です。
イーサリアムは従来PoW(プルーフ・オブ・ワーク)でしたが、PoS(プルーフ・オブ・ステークス)に変わるために、アップデートが進んでいます。
Brody氏は以上を踏まえ、2022年末までにイーサリアムが他のブロックチェーンと交流し、マルチチェーンとして役立つとの見解を示しました。
イーサリアムの利便性アップが、通貨としての市場に刺激を与えるでしょう。
このようにイーサリアムは近年話題が多く、2022年までに市場に大きな効果をもたらすとされます。
GMOコインの現物取引シェアでイーサリアムがビットコインを逆転
GMOコインの12日のプレスリリースでは、現物取引の月間シェアにおいて、12月にイーサリアムがビットコインを逆転しました。
取引所形式は販売中よりもスプレッドが狭く、売買による利益を出しやすいとされます。
イーサリアムのシェアが大きくなれば市場が安定し、より利益を狙いやすくなるでしょう。
販売所やレバレッジ取引所ではまだビットコインが圧倒的な数字です。
しかし現物取引所での結果から、イーサリアムが差を詰めた印象があります。
今後イーサリアム独自の特徴が世界的に知れわたれば、相場でビットコインを逆転するかもしれません。
しかし課題として、ビットコインがイーサリアムに対して、時価総額の差が大きすぎることが挙がります。
CoinMarketCapではまだダブルスコアの様相です。
2022年中の逆転は、よほど大きなきっかけがないと難しいように見えます。
しかしイーサリアムの話題性なら、ある程度差を詰める可能性は高そうです。
まとめ
2022年において、イーサリアムに期待する方が多いようです。
実際にDeFi市場の拡大や、コンセンサスアルゴリズムの移行など、前向きな話題が多いといえます。
状況次第ではビットコインを逆転する可能性も少しばかりあるでしょう。
時価総額ではまだビットコインが仮想通貨業界を全体的にリードしています。
しかしイーサリアムには独自の特徴が揃っているため、将来的な逆転もありそうです。
2022年中は難しいかもしれませんが、時価総額で大きく差を詰めれば、話題性ではリードを取る可能性もあります。