26日におよそ30万円の暴騰を記録したビットコインですが、その裏には中国国家主席「習近平発言」があると指摘されています。
今回はそれらを紹介しつつ考察しました。
要点
暴騰のトリガーは「習近平発言」?
既報の通り、ビットコインおよび仮想通貨市場は26日に全面高の展開に。
ビットコインは一夜にして値幅30万円の暴騰、27日は高値から反落したものの、未だに高い水準で推移しています。
そして、暴騰から1日が経とうとしていますが、メディアの話題になっているのが「習近平発言」。
25日に中国新華社通信は、習近平国家主席が今後ブロックチェーン事業に力を入れていくのを明言したと伝えました。
これに対し、バイナンスCEOは26日、Twitterに投稿。
History does not predict the future.
Correlation does not prove causation.Just stating a few potentially loosely related events. (1/4)
— CZ Binance (@cz_binance) October 25, 2019
歴史は未来を予測しない。相関は因果関係を証明しない。大まかに関連する可能性のあるイベントをいくつか述べよう。
ザオ氏によると、2013年に中国国営メディアが初めてビットコインを特集した際も、最高値に到達。
17年のバブル相場時も中国の影響が大きかったと指摘しました。
同氏が指摘するように、17年当時はメディアでも「中国マネー」の存在が報じられ、上昇に大きく関与しているという向きがありました。
そして、ザオ氏はこれらを踏まえ、今回の習近平国家主席の発言の影響度は高いと結論づけています。
独自考察・習近平発言の影響はいかに
ザオ氏以外にも、ほとんどの専門家は今回の暴騰のきっかけに「習近平発言」を指摘しています。
ただ注意したいのは、習近平氏はあくまで「仮想通貨」ではなくその裏にある「ブロックチェーン技術」そのものに力を入れていくと発言したこと。
しかしながら、もともとブロックチェーンはビットコインが発祥の技術であるため、やはり「無関係」であるとは言いがたいでしょう。
また、今や米国と争うレベルにまで至った中国のブロックチェーン(仮想通貨)動向は、今後世界に影響を及ぼす可能性があるとも考察できます。
例えば、現在貿易戦争で争っている米国ですが、中国のこのような動きにどう反応してくるかは今後重要材料になるかもしれません。
もしかしたら、現在暗雲が立ち込めているリブラ動向に影響を及ぼす可能性も考えられます。
もちろん、これらはあくまで観測にとどまりますが、中国の影響力を考えると、「習近平発言」がなぜ専門家の注目を浴びているかもわかるのではないでしょうか。
17年当時と違い、しばらくの間中国動向は話題になりませんでしたが、今回の報道をきっかけに再び中国関連の報道で価格が動く可能性もあるので、頭の片隅には入れておきたいですね。
まとめ
26日、一夜にして値幅30万円の暴騰を果たしたビットコインですが、その後メディアでは「習近平発言」が話題になっています。
バイナンスCEOザオ氏もこれに言及し、17年バブルを含めたこれまでの仮想通貨の上昇は「中国」影響力が強かったと指摘。
またほとんど多くの専門家が今回の暴騰に「習近平発言」を指摘しており、しばらく話題に上らなかった「中国動向」ですが、今後関連する報道で価格が上下する可能性もあるので注目です。